『出星前夜』 飯嶋和一著

e0028123_20492436.jpg記憶に残る知人や亡くなった親類を思い浮かべた時、感謝の念に駆られる方々に共通していることは、利害や損得抜きで想いを現わしてくれた方々だ。 社会的に認められた成功でもなんでもない。 人は、心に届いた小さな言動や想いのために突き動かされたり、その後の生き方に影響を受けたりする。

春らしく暖かい日曜日。 こんな休みの日は自転車がいい。 午前中は国立にあるシュタイナーキンダーガルテンの運営委員会に参加。 午後は子どものバイオリン練習と買い物に付き合う。 空いた時間を見つけては、大月社長から譲ってもらった「出星前夜」を読む。  

外科医マグダレナに邂逅し、その献身的な人物・先駆的な医術を目の当たりにして、医師として目覚める漢方医の外崎恵舟・・。 「出星前夜」は分厚い単行本だが、1頁目から引き込まれてしまう。 島原の乱をモチーフにした小説だが、人が道を示し、感化された人がまた突き動かされる様が描かれている。 

2008年度の大佛次郎賞受賞作。 重みのある感動的な作品。
[PR]
by Hhisamoto | 2009-04-19 20:46 | ■えせ文化人(本、映画・・)
<< 半島一利 『幕末史』 クアラルンプールの夜 >>