茂木健一郎 『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』

e0028123_21335035.jpg”ハナミズキの五月”は一年の中でも最も好きな季節だ。
最近の運動会はこの季節に行われる。

私の長女が今年から通い出した公立中学の運動会も今日開かれた。 なるほど、小学校の時とは異なり、プログラムの種目は「競技」一辺倒だ。 今までは「みんなで仲良く力を合わせよう!」と教わってきたが、これからは「勝ち抜く力を身につけよう!」と、競争原理の社会で生きるための力を養うことを宣言しているよう思えた。 極めて現実的でうなずける話しだと思うが、数年前に叫ばれた「ゆとり教育」なるものは、やはり理想でしかなかったのだろうか、という疑問も浮かんでくる。

そんな雰囲気が感じとれる中学校だが、入学式での校長先生の祝辞には、アンジェラアキの「手紙~拝啓15の君へ~」の話しが使われたそうだ。 『皆さんは、アンジェラアキという人を知っていますか? そう、昨年あの「手紙」という歌をうたった女性シンガーソングライターです・・』 から始まったそうだ。

中学時代は些細なことで悩み苦しむことが多い。 でも時間が経てばたいしたことじゃなくなることも多い。 どんな悩みにぶち当たっても、「大丈夫、未来はきっと解決している」そしてもっと自分を信じていいんだ。 今の中学生にそれを伝えたいと、この歌ではうたわれている・・・ 中学の校長先生にもなると、ここまで工夫した引用と表現を使う努力をしているのか、と感心した。


茂木健一郎さんの 『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』は、アン・シャリーと共に想像すること、生きること、運命とは・・などの考えることについて大きな影響を受けた「赤毛のアン」について語られている。 一冊の本との出会いが至る幸せな関係が詰まっているので、その本を読む我々も幸せな気分になれる。 娘にプレゼントした女性銅版画家・山本容子さんが挿絵をしている「赤毛のアン」の全集をもう一度読んでみたくなった。
[PR]
by Hhisamoto | 2009-05-16 21:33 | ■えせ文化人(本、映画・・)
<< 14連敗の豊真将 天童荒太 『悼む人』 >>