早稲田大学理工学部で、教授の皆様に、私が扱っているデータベースについての説明をたっぷり半日行い、ヘトヘトになった帰り道、ここは食べもの屋がひしめく高田馬場の学生街であることにハタと気がつき、特に何も考えず、目についたカレー屋「ジョティー」に入った。
インド人の若夫婦が切り盛りしている小さな店内に入ってから気づいたことは、「インド人シェフが作る本格的インドカレー!」とある傍らに、カレーラーメン、ウドンのカレーツケメンというメニューが堂々とあったことだ。 いくら学生街だからといっても、そこまでやるかインド人シェフ!と言いたかったが、インドカレー味のカレーラーメンなるものを想像すると、もしかすると「似て非なるもの」かもしれない、などと興味をそそられ、もう少しでオーダーしてしまいそうだった。 インドの地ビール「MAHARAJA」を飲みながら、「インド各地の豪族や王様のことをマハラジャといい、絶大な権力を持っていたんだ」と20代後半を過ごしたアメリカで得たにわか知識を仲間に披露しながら、ふとビンのラベルを見ると、日本語で「マハラジャとは・・」と丁寧な説明書きがあった。 中央線の西国分寺駅を北側に下りてすぐのところに、カレーハウス「すぷーん」というカウンターのみの小さなお店がある。 私はその店でいつも「プレーンカレー」を食べる。 かけソバのようなもので、まさしく何の具にも邪魔されることなくカレーそのものを味わえる究極のメニューだと思っている。 また、カレーに自信がなければ置かないメニューだとも思う。 この「すぷーん」で出されるライスは、常にやわらか過ぎず固過ぎず、カレーには最適なご飯を炊いている。 盛られたそのライスに、濃い色をしたサラサラ系のカレーが薄く覆うようにして出されてくる。 カレーのスパイスの調合も見事なのだろうと思われるが、あの絶妙な味のバランスの整え方は、なにか「うまみ」「だし」といった日本人の口に合った、スパイス以外の味付けのなせる技が加わっているのではないかと思わせる。 ホテルニューオータニで30年間シェフを勤めたご主人が、大多数の日本人の好みに合う味付けを知り、適度に加え、確実に効いているような気がする。 事実、この店はよく大型連休をとるが、店を開ければ客足が絶えることがない。多くの人に受け入れられる味を目指してきた成果だろうと思う。 高田馬場「ジョティー」のインド人シェフも、日本人に受け入れられる味を追求するならば、インドカレーラーメン以外で勝負した方がよいと思う。
by Hhisamoto
| 2005-07-09 02:08
| ■B級グルメ
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プロフィール
住み家: 東京都国分寺市
生まれ: 1959年 しし座 大切にしている言葉: 「吾、唯足るを知る」 探しているモノ: おいしいカレーライス 求めているモノ: ホンモノ、魂のある言葉 以前の記事
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