『天鴻餃子房』 の黒豚餃子

ものごとに達観するというが、そんなものは決して美しいことではない。

テレビで「わしは虫歯が一本もないのだ」と、したり顔で語るじいさまに、インタビュアーがその秘訣はなんですかと問う。 じいさまは、「虫歯なんぞは歯があるからできるのだ!」とモガモガ応えていた。 

達観した姿というのは、所詮は「なれの果て」であって、美しさというのは、醜さや、あやうさと表裏一体、紙一重の張り詰めた緊張感の中にこそあるものではないだろうか。 次の瞬間には、つぶれて無残な姿になる直前の状態だったりもするはずだ。 あるいは、そんな中からも、ごくわずかな輝く一瞬を見出そうと生きる人間の姿そのものが美しいのではないか、と私は思う。

e0028123_22392591.jpgそんなことを考えながら4,5分待っていると、お目当ての黒豚餃子がでてきた。 神田・神保町の交差点近くにある 『天鴻餃子房』 という餃子専門店は、パンパンに肉が詰まったダイナミックな黒豚餃子を安価で食べさせてくれる。 

適度な肉汁を感じる歯ごたえ、肉のウマみ。 B級グルメの私には満足の一品だ。 黒豚ではない普通のブタ肉を使用した餃子もメニューに置いているのは、「その差を認識して堪能せよ!」と言うことか。

そのほかで、私の記憶に残るおいしい餃子といえば、渋谷に近い淡島通りにある『東北菜館』というちっぽけな中華料理屋だ。 ここの餃子は抜群にうまい。 また、餃子だけではなくザーサイやレバニラから腸詰に至るまですべてうまかった。 しばらくぶりに、また行ってみたい。
[PR]
by Hhisamoto | 2006-01-19 23:29 | ■B級グルメ
<< 朝青龍関のこと キッチンスタジオ 「ペイズリー」 >>