篠田節子 「ロズウェルなんか知らない」

過疎の村がUFOやオカルティズムで町おこしを企てる、という話しだが、著者の篠田節子さんは、常に一風変わった社会派ドラマを読ませてくれて楽しい。
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そのうちにテレビドラマになるのではないか、と思わせるようなアイロニーの効いた内容だが、社会的な問題意識をしっかりと刺激している。 地方都市が抱える「過疎化」という問題は、笑って過ごせるテーマではなく、必死に取り組んでいる人々が確実にいるはずだ。 

小説の舞台は「駒木野町」という仮想の町だが、篠田節子さんのファンクラブサイトによると、モデルになった町は福島県飯野町という実在する町だそうだ。 そこには、「UFOふれあい館」というものがあり、縄文の夢を未来につなぐUFOの里、福島県飯野町というキャッチフレーズと共に紹介されている。 館長が写真入りで熱いメッセージを掲載しているし、「みちのくプロレス」の代表であり岩手県議会議員のグレートさすけも参戦している。

さらに、そのサイトのメニューには「UFO目撃情報」というコーナーがあり、日本全国からの目撃体験談がたっぷり寄せられているのも面白い。
福島県飯野町UFOふれあい館

小林よしのりが「わしズム」と称して社会を評するように、篠田節子さんの社会についての語り方というものが、このような小説になって顕わされるのだろう。 そして、語るからには、そこから社会性のある活動に結びついてくるのだと思う。

私にとって社会性のある活動といえば、地域の子供、とりわけ幼児期の子供たちの保育の場を支援することだ。 疲れてしまわないように肩の力を抜いて、かつ真剣さを持ち続けながら、この活動を継続していく。 これが今の私が大切にしているささやかな社会参加だ。
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by Hhisamoto | 2006-03-19 21:33 | ■えせ文化人(本、映画・・)
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