JR中野駅南口の立ち食いソバ屋

久住昌之原作、谷口ジロー作画 『孤独のグルメ』 という漫画がある。

e0028123_21471410.jpg井の頭五郎という、やたらとよく食う男が主人公で、何の変哲もない定食屋やラーメン屋でひたすら食う話しだが、なにか哀愁を帯びて読めるのは、食へのこだわりか、あるいは主人公のキャラクターのせいなのだろうか。 

個人貿易商を営んでいるらしい主人公・井の頭五郎は、そこかしこに「普通ではない何か」を感じさせるところを持っている。 昔、なにか一流スポーツ選手だったのかと思わせるような体つきや身のこなし。 人と群れずに、ちょっとしたハードボイルドな感もあり、かつ普通の生活感も持ち合わせている。 しかし、その辺の設定については何も言及されずに、ただ一度に2・3人前を注文して、ひたすら目を輝かせながら食う男に描かれている。
不思議な漫画だ。 (私は好きだが)

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e0028123_2202796.jpg常磐線を使うことになり、久しぶりにJR上野駅のコンコースに立つと、だいぶ以前に見た頃に比べ、かなり品川駅化していることに気づく。 北茨城からの出張帰りで腹がへっていた私は、「店揚げ かき揚げ そば」 の文字に目を奪われる。 2台の券売機の前には列ができていて、店内もにぎわっている(文字通りの)行列のできる立ち食いそば屋の様子だ。 

何の疑いも抱かずに店に入って、かき揚げソバ(¥380)を食った純真無垢な私は、なんとも期待はずれの目にあう。 ( くやしい・・ )


つゆ(×) 麺(×) そして、かき揚げも何てことはない。 
調理場を覗けばトレーに山積みになった「揚げモノ」たちが、大量に出番を待っていた。 たしかに、店の調理場で揚げているとは云っているが、揚げたてとは云われていない。 「店揚げ」というキャッチフレーズから、つゆをはじきかえすようにシャキッっと揚がったかき揚げを勝手に想像したのは私だ。

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あなどるなかれ、B級グルメの私は、立ち食いそばの美味しい店もちゃんとチェックしている。 JR中野駅 南口交番横の立ち食いそば屋は、 店:きたない 味:うまい 店主:ぶあいそおやじ 値段:安い 券売機:なし と、いった立ち食いそば屋の黄金律を満たしている。 ちなみに私がべとつくカウンターでいつも食べるのは、月見ソバ¥280だ。
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by Hhisamoto | 2006-06-18 15:13 | ■B級グルメ
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