SAYURI

e0028123_14581218.jpgハリウッドが日本の芸者を描いた映画でまともなものを見たことがなかったが、嫁さんが借りてきたビデオ「SAYURI」を見て驚いた。 

出演者の多くは中国人などで日本人は少ないが、文化的な表現は精巧で、映像は美しく、その完成度は高い。 アメリカ人から見た「フジヤマ、芸者・・」などの中途半端な理解の延長にはない。 芸者が、文化的な芸と色香を売る女性の中間、という微妙な位置付けの上に美しく生きた存在であったこと。 またそれは、女性の生きる術が限られた時代が生んだ、希少で必要とされた存在であったことも見逃せない。 そのようなテーマがはっきりと伝わってくる。 おそるべしスピルバーグ!

『貧しい漁村に生まれ、9歳で花街の置屋に売られた少女・千代。そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、花街一の売れっ子芸者、初桃がいた。下働きの辛さと、初桃の執拗ないじめに希望を見失いかけていた千代に、ある時、“会長”と呼ばれる立派な紳士が優しく声を掛ける。この一瞬の出会いが千代に確かな希望をもたらした。以来、芸者になって会長さんにもう一度逢いたいと夢見る千代。15歳の時、そんな千代に転機が訪れる。一流の芸者、豆葉が千代を芸者として育てたいと申し出たのだった。そして、豆葉の厳しい指導の末に千代は芸者“さゆり”となり、やがて花街一の芸者へと花開いていくのだった…。』
(映画紹介HPより)

原作の『さゆり』は、アーサー・ゴールデンの世界的ベストセラーなので図書館から借りて読むことにした。 主演は「HERO」のチャン・ツィイー、共演に渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴といった日本人勢がいる。 また、「グリーン・デスティニー」のミシェル・ヨー、「花の影」「さらば、わが愛/覇王別姫」のコン・リー(この女優さんは特にすばらしい)など、豪華な俳優ぞろいだ。

千代の父親役に最初だけ登場する「マコ」という日系人のハリウッド俳優がいる。 
私は西海岸で仕事をしていた時、マコさんにロサンゼルスで2度お会いしたことがある。 1度目は、チャリティオークションのあるパーティ会場で、知合いの社長さんにマコさんを引き合わせていただき、話しをした。 2度目はオレンジカウンティのレストランでたまたまお見かけしたので親しげに声をかけたが、マコさんは私のことをまったく覚えていなかったほろ苦い思い出がある。
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by Hhisamoto | 2006-09-02 15:02 | ■えせ文化人(本、映画・・)
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