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三軒茶屋 『銀座アスター』

祖母の17回忌の法要があった。

三軒茶屋 『銀座アスター』_e0028123_0194196.jpg三軒茶屋 『銀座アスター』_e0028123_0195846.jpgお寺での供養の後、法要の宴席が三軒茶屋 『銀座アスター』で行われた。
店のマネージャーは、アワビやフカヒレなどをうんちくと共に出してくれた。 今や日本のあわびは最高品質で、大きいものは十万円するものもあるそうだ。 ふかひれの種類は250種にもおよび、好みによって選ばれるものだそうだ。

その昔、祖父はヒサモト洋菓子店を創業し、祖母はそれを支えた。
二人の伯父が、祖父にまで及ぶその当時の話しをいくつも聞かせてくれた。

当時の大物政治家に取り入るため、その政治家が犬を購入したことを知った時、犬小屋をリヤカーに載せて屋敷まで運んだこと。 何事にも努力を惜しまない人だったが、日本洋菓子協会の会長になった時の苦労はあったようで、その頃はしきりに「一番上に立つな。二番目で居なさい。」と教えられたという。 また、祖父が祖母と結婚する際には、祖母の親戚からの意見は、必ずしも賛成ばかりではなかったこと。 その理由は、事業の夢を大きく語ることへの不安だったことなど、どの話しも孫の私には興味深いものばかりだった。

祖母についての逸話は、さすがに暖かいものが多かった。
クルマを買って得意になっていた伯父が、「無駄使いするな」と祖母に怒られた。 そして、所帯を持つことになった伯父が、今度は(当時高価だったため)小さい冷蔵庫を購入することを相談に行くと、祖母は先のことを考えて大きな冷蔵庫を買うようにと戒めたという。

祖父・祖母の代、父・母の代があり、そして私の世代がある。
宴席では、すでに食事に飽きた私の子どもや、いとこの子どもたちが走りまわって遊んでいる。 こんな様子を見ると、『人の繋がり』ということをつくづく考えさせられる。 私は子どもたちの世代に何を伝えることができるのだろうか。 とりあえず私はみんなが繋がって生きていることを伝えたい。

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大相撲九州場所8日目、かど番大関・魁皇が、出島に土俵際まで追い込まれながらも、逆転で下して8戦全勝で折り返した。 地元福岡の応援は半端なものではない。 何度も引退を考えていた魁皇が、「もう一度だけ頑張ってみよう」とその応援に支えられて、ここまできている。 それは、単純に応援という言葉で表わしきれない深い支えだと思う。 あんなに体の大きな猛者が、周りの人々から心を支えてもらって、やっと土俵に上るのだと思うと、相撲の技とか力を超えた人の心の繋がりを感じて熱くなる。 
by Hhisamoto | 2006-11-19 19:06 | ■B級グルメ
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