B級グルメの基本は、食いしん坊にあり

名古屋駅セントラルタワーズの12F・13Fには、KIHACHIなど、ちょっとしたレストランの並ぶタワーズプラザがある。 

その中の一軒「とり五鐵」という店で、軍鶏親子丼を食した。 
塗りのお椀の親子丼のまん中に、さらに黄卵が鎮座して、目にも鮮やかな一品だ。 私はミシュラン伯でも、堺正章でもないので、人が手間隙かけて作ってくれた食べ物に、星の数をつける趣味はないが、味醂のきいた味は、なかなかのものだった。 もっとも私には、軍鶏と普通の鶏の細かな違いは分からない。 しかし、カウンターの目の前にあった山椒をあえて試してみると、これがいける。 うな重に使われる山椒とは、あらかじめ異なるものが用意されているようで、親子丼に合う山椒があることをはじめて知った。

12Fの「マーノマッジョ」というイタリアンのお店では、携帯電話とノートパソコンのメールで、2時間ほど仕事をすることになってしまい、その間に、大盛りサラダと生ビールを2杯、2人前の大きなピザを一人でガバガバと平らげてしまった。 B級グルメの基本は、食いしん坊にありだ! 松坂屋のレストラン街では、「ひつまぶし」も食べたし、栄の街では、南側に位置する花街を横目に「チャオチャオ餃子」という店で、小振りの餃子も2人前食べた。

ある名古屋人が、名古屋の文化的な位置付けを評して、「名古屋は関西ではない。関東である」と、言い切っていたが、大阪のそれとは根本的に違う、と言いたいのだろう。 関東(特に東京人)は、大阪の元気に拍手を送るが、ライバル視するようなこだわりをもっていないので、名古屋の位置付けにしても、タモリがその昔「みゃーみゃー」いうとる、と面白おかしく取り上げたのが最後ではないだろうか。 確かに、食べものの味付けにしても、あの「甘み」は、独特の境地を切り開いたというより、東か西にあったものに、一ひねり加えただけのような気がしてしまう。 

今年の3月、オーストラリアのメルボルンに一週間滞在した時に感じたことは、オーストラリアの文化的な面を見ると、同じ英語圏であるイギリスとアメリカに窓が開かれていて、独自性の強い文化が不足しているように思ったことだ。 どちらからも益になる部分を、どこからともなく取り入れている、という様に感じた。 イギリス・大英帝国から一足先に一人暮らしを始めたお兄さん・アメリカは、すでに一人で独自の主張をするたくましさを身につけて、暮らしや音楽などにそれぞれの文化を築いてきた。 同じルーツ・大英帝国を親に持つが、弟分のオーストラリアは、まだその域には達していないように思えた。

名古屋の味の文化を語るのに、大げさなたとえを使ってしまった私には、まだ「名古屋らしさ」が分かっていないようだ。
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by Hhisamoto | 2005-08-14 02:07 | ■B級グルメ
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