映画 『ホテル・ルワンダ』

e0028123_8435422.jpg30年も以前だったろうか、日曜の朝「兼高かおる世界の旅」というテレビ番組があった。

世界中を旅して紹介しまくる兼高かおるという上品で健康的なおばさんが、「ルワンダという国はアフリカにありながら常春の国ですのよ!」とナレーションしていた。 それ以来、初めてルワンダという国の存在を知った私のあたまには「ルワンダ」=「いい国」という単純な印象が残されてきた。

しかし、『ホテル・ルワンダ』という映画で語られているルワンダで起こったフツ族による大虐殺は、私の子ども時代の印象を大きく塗り替えるものだった。 しかも1994年という現代に起こっている虐殺であることも切実さを感じさせる。 

もっとも民族紛争は今も各地で起こっているが、映画の公式サイトを見ても、 『おことわり』と称して、「~族」という呼称は、差別を連想させるものとして、現在公式の場では使用されておりませんが、本作では話をわかりやすくするためにあえて使用しております。ご理解いただきますようお願い申し上げます。 とコメントも生々しい。

ニックノルティ扮する国連軍のオリバー大佐が自虐的に発するせりふ、「ルワンダの黒人は、アメリカのニガーでもなければ、フランスの黒人でもないということか。 だから先進諸国は見捨てるのか!」というフレーズが恐ろしい。 日本にアメリカがついていない状況だった場合や、経済的先進国でなかった場合を想像すればいいのかもしれない。
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by Hhisamoto | 2007-03-25 08:40 | ■えせ文化人(本、映画・・)
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