いまさら 『フラガール』

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このゴールデンウィークは風邪をひいてしまって、伯父の告別式のほかは外出もせずに家に居ることになった。 たまに発熱するのも意味があるはず、と開き直って引きこもっていた時に、唯一観たDVDが今さらの『フラガール』。

この映画の前半、常磐の炭鉱町で逼迫した生活をしながらも、若い女たちが夢を描いて未知の世界に足を踏み入れようと勇気をふりしぼってダンスを始める姿がある。

なぜかそれを見て思い浮かべたのは、自らの置かれている閉塞した境遇から這い上がるためにリングに上がった戦後のボクサーの話しだ。 おそらく、私の親の年代のボクサーたちは『フラガール』の女性たちと同じように、物質的にも精神的にもハングリーそのものだったにちがいない。 そして、何かで表現したくてうずうずした気分が幾重にも蓄積されていたと思う。 そんな彼ら彼女らがプロとして金になる場が与えられるなら、これ以上のものはないと思える部分があったのではないだろうか。 私にはフラガールと戦後のボクサーの姿が重なった。

若手の蒼井優、先生役の松雪保子はもちろんよかったが、豊川悦司の渋い存在感にも目がいった。
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by Hhisamoto | 2007-05-06 20:07 | ■えせ文化人(本、映画・・)
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