にっぽんの現場 『町工場 ドリルガールズ』

e0028123_21324288.jpg何げなくつけたテレビの、NHKのドキュメンタリーに目がくぎ付けになった。 題名は 『町工場 ドリルガールズ』。 世界のトップレベルといわれる金属加工部品を生産する東京・鎌田の町工場に働く女子社員の話しだ。 まさに職人芸というべき熟練の旋盤工の世界に入り込んだ若い女性たち。 生活感も含めたその真摯な生きザマは、アメリカのドラマ『ER』を思い起こさせる。

少し前までは、工業高校を卒業した男子が入社してくることが慣例だったそうだが、いまこの会社を支える若手といえば近隣の高校を卒業した体育会系女子だそうだ。 9年前に入社した女性を筆頭に、バレーボール部やバスケット部の後輩たちが毎年のように入社するようになっているそうだ。

鋼鉄の塊りにドリルで100分の1mmの精度で穴をあける。 オイルで摩擦と温度を制御しながら、耳を澄まして工作機械を操る。 情報処理と称して実体験のないデータを操る男が増えているように思える世の中で、この女性たちは、自らの指先の感覚や目・耳から入るわずかな違いを感じ分ける五感で勝負している。 技術を体全体で覚えこみ、自分が作った鋼鉄の製品を荷台の積み上げて心を躍らせている姿がある。 私はこういう(意思を持った)生きザマに敬意の目を向けてしまう。

価値は自分で見つけるもの。 どんなところにも花は咲く。
どんなところに咲いた花でも、美しい花は魅力的だ。

■ 本放送:6月 7日(木)午後11:00~ 
■ 再放送:6月13日(水)午前 1:50~  (火曜深夜)
[PR]
by Hhisamoto | 2007-06-09 21:25 | ■えせ文化人(本、映画・・)
<< 映画 『スーパーサイズ・ミー』 見城徹 『編集者という病い』 >>