『レミーのおいしいレストラン』

e0028123_21564633.jpg長女と二人で観る映画の記念すべき第一作目となったのがこの映画。 (この映画を奨めてくれた友人に感謝!)

映画の中のフランス料理界のあり様が、現実に近いシュチエーションとなっているところからして面白かった。 惜しまれて世を去った伝説のシェフ「グストー」は、最年少で五つ星を獲得した男。(料理人らしい太っちょに描かれている) そのグストーの店が舞台となるが、厨房には料理長としてのシェフ、セカンドのスーシェフがいて、重要なソース作りを担うソーシエ、肉料理担当のロティスールやデザートのパティシエまでがちゃんと描かれている。 (従業員を、素性よりも働きを重視して採用している様子まである) 

また、グストーの店は、かつての五つ星から彼の晩年に四つ星へ降格され、さらにオーナーシェフの彼の死によって、慣例通りに星を一つ減らされて三ツ星に落ちている。 このあたり、老いたグストーに代わって現場を任されることになったチーフシェフの力量のなさが招く顛末として、ありそうな物語となっている。 また、レストラン「グストー」を取り巻く世評と、世評をつくる代表格として、料理評論家の大御所イーゴが登場する。 このあたりの設定も現実的にありそうな様子で面白い。 (というより、実際のモデルがあるのかもしれない)

物語の中で五つまであった星の数は、実際には最高で三つまでだが、ミシュランの星の数がフランス料理店を一喜一憂させる厳格なる力を持っていることは本当だそうだ。( 『フレンチの達人たち』 ) その料理の世界で働く者たちの話しがプロットとして完成されていて、さらにファンタジーが加えられているから楽しい。 子どもといっしょに観る映画をそこまで分析しなくていいと自分でも思うが、レストランの世界に興味のある私はそんな見方をしてしまった。
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by Hhisamoto | 2007-08-18 21:55 | ■えせ文化人(本、映画・・)
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