カテゴリ:■えせ文化人(本、映画・・)( 106 )

中村うさぎ 『地獄めぐりのバスは往く』

e0028123_96246.jpgこの夏はこどもたちと過ごす時間を徹底的につくろう! という(ごくありふれた)思いを胸に抱き、2つの家族旅行を敢行した。

その一つは嫁さんが選んだ「きらめき九州4日間の旅」という(ごくありふれた)バスツアーだった。 旅行というものはオリジナリティや出会いがなくっちゃ楽しくない、とかねてより思いこんでいた私には、小旗をひるがえすバスガイドの後について歩き回る自分の姿をイメージすることができなかった。 要するに、出来合いのバスツアーを小バカにしていたのだ。 ところがこれが、私にとって目からうろこのきらめきツアーとなった。

羽田から福岡空港へは飛行機で往き、九州は湯布院・別府・高千穂・阿蘇・熊本・長崎をバスでめぐるツアーだったが、最も感心させられたのがこのバスガイドさん! 柳川から霊験あらたかな高千穂まで、巡る土地にまつわる神話や逸話をとうとうと語って聞かせる姿は語部だし、歌を聞かせ、アドリブで笑いをとるちょっとしたエンターテイナーでもある。 個人的に話しを聞いてみると、バスガイドの教科書があり、それを頭に叩き込むところから始めるそうだ。 さらに経験を積んだベテランは、教科書を超えた知見を加えてオリジナリティと味をかもし出すらしい。 明るい話しだけではなく、長崎の原爆話しに至るまで、土地を語り、人物を語り、歴史を語る。 幅広い老若男女の客を相手に、バラエティに富んだ知的な話しとユーモアで数日間の相手をする。 バスガイドがプロフェッショナル以外の何ものでもないことを思い知らされた。 バスツアーを軽視していた私が無知でした(失礼!)。

ふたたび福岡空港からの帰りの飛行機に乗ると、スタイルの良い美しいCAたちの微笑みに迎え入れられる。 素敵な容姿に見惚れながら席についたが、あのバスガイドと比べると、このCAたちにどのような芸があるのだろう?と余計なことを考えてしまった。 (それでも私はCAのおねーさんが好きだが・・)

飛行機で、たまたま私の隣の席になったお爺ちゃんがおしゃべり好きで、東京までの2時間を永延と話してすごす事になる。 よくよく聞けばただ者ではなく、早稲田の中学・高校で剣道師範をされている方で、今回は七段の昇段試験を受けに福岡に来ていたという。 私を気に入ってくれた様子はありがたかったが、この方の声が大きい。 本人は口元に手を置き、声を押さえているつもりらしいいが、とにかく声が大きい。 周りの客やCAたちのいぶかる顔を横目に、剣道の話しから教育の話しなど様々な興味深い話しを多岐にわたって話し続けた。(私はもっぱら聞き役だったが。)

名前も聞かずに羽田で別れたが、面白い出会いだった。

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中村うさぎ 『地獄めぐりのバスは往く』
各章「皆さま、本日は「地獄めぐりツアー」にご参加いただき誠にありがとうございます」から始まり、「浪費地獄」、「借金地獄」、「悪口地獄」、「博打地獄」と、自らの欲望を満たすことと引き換えに味わった地獄をバスツアーにたとえて語るオモシロ話し。 
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by Hhisamoto | 2009-08-30 09:04 | ■えせ文化人(本、映画・・)

『利休にたずねよ』 山本兼一

e0028123_918629.jpg千利休の恋の話し。 それも、人生の根っこを決めた若き日の壮烈な恋の事件として描かれている。

利休は、秀吉の何の逆鱗に触れたために切腹を言い渡されたのか、史実として明確には残っていない。 殺される理由がわかっていないのだ。 作者はそこに目をつけた。 生涯をかけて美を探究する利休のモチベーションはどこからきたもなのか? それを、作者は追及したのだろう。

史実に基づいて創作される話しが歴史小説とよばれるのであれば、この『利休にたずねよ』は最高によくできていて面白い。 第140回直木賞作品。

天下をとった秀吉の唯我独尊の様子が戦国時代の背景として、実によく写し出されている。 そんな世界に、茶人や茶の湯とはどのような役割と趣向をもっていたのか、私などは不思議に思えていた。 ひとつだけ理解できることは、「ホスピタリティ」ということだ。 どんな時代にも、「もてなし」という表現力が人間関係を構築する上には欠かせない、ということ。(私は苦手なのですが・・) 現代においても、企業も政治家も、人が集まれば人間関係を作るために接待交際を行うが、戦国時代にも応接が必要とされたのだろう。

利休の切腹に至るまでの話しを、とりまく人間の目を通して各章で語られる構成になっている。 最終章に向かって一つひとつ扉が開かれていくように核心に迫っていく。 この構成が読み手を引きつけて離さない。  
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by Hhisamoto | 2009-07-04 09:16 | ■えせ文化人(本、映画・・)

『座して平和は守れず』 田母神俊雄

e0028123_21323914.jpgあるべき意見を堂々と語っている本。
確立されてしまった人間の社会でタブーを破るというのは、かくも大変な作業なのかとあらためて知った。

アメリカ人がナショナリズムを語れば、星条旗がひるがえり、右手を胸に国歌が悠然と鳴り響き、日本人が聞いても熱い盛り上がりを感じる雰囲気で表現される。 ところが日本人が愛国心を語れば、すぐに偏った人間と見なされてしまう。

そんな日本において、自らの専門知識と経験をもとに、あいまいさ抜きの意見が語られているところが小気味いい。 また、「あいまいな国際法が世界のルールを決めている」の章では、知らなかった国際法の常識を教えてもらったし、東京裁判から靖国参拝までをこんなに分かり易く自分の意見を語っている本はなかったと思えてしまう。 あいまいさを排除すると、こんなにもすっきりするものか!

以下、本編より

「核のない不安な世界と、核がある平和な世界」
  「核兵器が出現してから現在まで、核兵器を持った国同士が大規模な戦争をした例はひとつもありません。 もし核兵器を使えば、自分たちも報復されるどころか、ともに甚大な被害が発生するという怖さがあるからです。 核兵器や化学兵器は戦争の発生を抑止するとともに、たとえ戦争になっても戦争の拡大を抑制する兵器なのです。 これからは戦闘力を直接ぶつけ、戦火を交え合う戦争という手段を使わなくなるだろうと思います。・・・」
  「核兵器はよく、大量殺人兵器と言われますが、使うことを目的として保有するわけではありませんし、第一、絶対に使われることはないのです。 ただ外交交渉のバックにあって、相手国を動かすために保有するだけの話です。・・・」
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by Hhisamoto | 2009-06-28 21:31 | ■えせ文化人(本、映画・・)

吉井 妙子 『サバイバー』

e0028123_2136451.jpg 斎藤真由美という元バレーボール日本代表選手がいた。

全日本デビュー当時は、可愛い容姿からアイドル扱いされたが、外見とは異なりこの人の根性は筋金入りだ。 中村高校に進学し1年生でレギュラーとなって活躍したが「まだ若いから」という理由で国体の東京選抜のメンバーから外された事に抗議し、高校を中退してイトーヨーカドーにさっさと行ってしまう。 日本リーグではエースアタッカーとして活躍し、さまざまな賞を総なめにする。 怪我も多かったが、交通事故の悲運に遭ったときには、もはやこれまでかと思ったが、なんと4年のブランクを経て復帰した。 その頃のドキュメンタリーをテレビで見て驚いた記憶が私には残っている。 その斎藤真由美を支えてきたのが、この本の主人公名将「アリー・セリンジャー」であったことは初めて知った。

日本のスポーツ運営組織のあり方には、バレーボール界に限らず、どのスポーツでも封建的な問題があるが、その中でもバレーボール界は特に問題が多いように思える。 社会的に大きく報道された大林素子と吉原知子の日立解雇などは如実な例だが、その他にも選手の自主性を阻害するVリーグの規定や不文律が多く存在するらしい。

堀江陽子は、高校卒業後、複数の強豪実業団チームの申し入れを断り、早稲田大学に進学してバレーボールを続けた。 実力は日本代表レベルであったが、日本バレーボール協会は実業団に属さないという理由だけで彼女を日本代表に選ばなかった。 それでもオリンピックをあきらめなかった堀江は、単身渡米、米国籍を取得して、アメリカナショナルチームのトライアウトを受験し合格。 ヨーコ・ゼッターランドとして1992年のバルセロナオリンピックに出場した。 そして米国チームのセッターとして銅メダルに輝くことになる。 米国チームのセッターは他にもいたが、日本戦でヨーコを起用して撃破するあたりは、ドラマチックであり、米国チームの力強さのようなものを感じて鳥肌がたった。 このヨーコ・ゼッターランドも日本のバレーボール界の封建的な部分と闘ってきた人だ。

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ポーランド系ユダヤ人の監督アリー・セリンジャーが、ダイエーの創始者・中内功の招きで来日し、ダイエーなどの監督として闘っていたこと。 山内美加、佐々木みき、吉原知子、栗原恵などを育て、つい最近まで日本女子バレーボール界に大きな足跡を残したこと。 そして、サバイバー(ナチスドイツのホロコースト政策の生き残り)であったことなど、峻烈な内容だらけだった。 特に前半のホロコーストに関する記述は、「一人の死は悲劇だが、数百万人の死は統計でしかない」という言葉に代表されるように、凄惨すぎて正直辟易した。
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by Hhisamoto | 2009-05-30 21:36 | ■えせ文化人(本、映画・・)

茂木健一郎 『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』

e0028123_21335035.jpg”ハナミズキの五月”は一年の中でも最も好きな季節だ。
最近の運動会はこの季節に行われる。

私の長女が今年から通い出した公立中学の運動会も今日開かれた。 なるほど、小学校の時とは異なり、プログラムの種目は「競技」一辺倒だ。 今までは「みんなで仲良く力を合わせよう!」と教わってきたが、これからは「勝ち抜く力を身につけよう!」と、競争原理の社会で生きるための力を養うことを宣言しているよう思えた。 極めて現実的でうなずける話しだと思うが、数年前に叫ばれた「ゆとり教育」なるものは、やはり理想でしかなかったのだろうか、という疑問も浮かんでくる。

そんな雰囲気が感じとれる中学校だが、入学式での校長先生の祝辞には、アンジェラアキの「手紙~拝啓15の君へ~」の話しが使われたそうだ。 『皆さんは、アンジェラアキという人を知っていますか? そう、昨年あの「手紙」という歌をうたった女性シンガーソングライターです・・』 から始まったそうだ。

中学時代は些細なことで悩み苦しむことが多い。 でも時間が経てばたいしたことじゃなくなることも多い。 どんな悩みにぶち当たっても、「大丈夫、未来はきっと解決している」そしてもっと自分を信じていいんだ。 今の中学生にそれを伝えたいと、この歌ではうたわれている・・・ 中学の校長先生にもなると、ここまで工夫した引用と表現を使う努力をしているのか、と感心した。


茂木健一郎さんの 『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』は、アン・シャリーと共に想像すること、生きること、運命とは・・などの考えることについて大きな影響を受けた「赤毛のアン」について語られている。 一冊の本との出会いが至る幸せな関係が詰まっているので、その本を読む我々も幸せな気分になれる。 娘にプレゼントした女性銅版画家・山本容子さんが挿絵をしている「赤毛のアン」の全集をもう一度読んでみたくなった。
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by Hhisamoto | 2009-05-16 21:33 | ■えせ文化人(本、映画・・)

天童荒太 『悼む人』

e0028123_2022411.jpg奇をてらわない等身大の評論が良かったノンフィクション作家・上坂冬子さんが亡くなってしまったことを惜しんでいたら、忌野清志郎が亡くなった。 彼の出身地に近い国分寺市と国立市を結ぶ「たまらん坂」という坂にちなんだ歌をうたっていたということで、今はこの坂の角に、おびただしい数の献花が供えられて、来る人も絶えない。

亡くなった方への想いを表現する「悼む」とは何なんだろう。 葬儀や告別式は残った近親者の事も含めた”ならわし”のようにも思えるが、「悼む」とは、あの世に行ってしまった者に対する”より純度の高い思い”のような気がする。

地にひざまずき、右手を頭上に挙げて空中に漂う何かを捕らえるように自分の胸へ運ぶ。 左手を地面すれすれに下ろして大地の息吹をすくうかのように胸へ運び、右手の上に重ねる。 目を閉じて、何かを唱えるように唇を動かす・・。 

第140回直木賞受賞のこの小説の主人公・坂築静人は、新聞などの報道を手がかりに、事故や事件に巻き込まれて命を落とした人々を亡くなった現場で「悼む」ため、全国を放浪していた青年だ。 こんなテーマと主人公が登場する話しは聞いたことがない。 しかし、余命6か月を宣告されたつれあいと最期の時間を過ごすため、長年に渡って大切にしてきた仕事を退職し、その死を看取った仲間の話しを聞いたとき、人生の時間の使い方についての貴重な話しを聞いた気がした。 もしかすると、この作者の想いもその辺りなのかもしれない。
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by Hhisamoto | 2009-05-16 19:45 | ■えせ文化人(本、映画・・)

葉室 麟 『秋月記』

e0028123_1183914.jpg私はあの日、逃げない男になると決めたのだ・・
小四郎は釣瓶で汲んだ水を頭からかぶった。 涙を水で流したかった。 髷から滴をほたぽたと滴らせながら、(逃げない男になりたい)そう思って月を見上げた。

お前は臆病者の剣を使え。 臆病者だとあきらめてしまえ。 怖いがゆえに夢中で剣を振るうのだ。 されば無心になれよう・・。 その日から小四郎は屋敷に戻ると、ひたすら刀を振るった。

悪人を除いたからといって民百姓が豊かになるというものではない。 「正しいことさえ行えば」というのは、務めることからの逃げ口上になる時があるのだ。

わたしは葛を作ることができたから幸せです。思い残すことはありません。
ならば、なおのこと養生すればよいではないか。
いえ、もうよいのです。 わたしは、もう人の役に立ちましたから。

清廉潔白なお方やさかい、かようなものはお嫌いやろと思います。 そやけど・・
金というものは、雨のように天から降りまへん。 泥の中に落ちてるもんだす。 手を汚さんでとることはできまへん。 要は誰かが腹をくくって、手を汚すかや。

山は山であることに迷わぬ。 雲は雲であることを疑わぬ。 ひとだけが、おのれであることを迷い、疑う。 それゆえ、風景を見ると心が落ち着くのだ・・ 小四郎、おのれがおのれであることにためらうな。 悪人と呼ばれたら、悪人であることを楽しめ。 それがお前の役目なのだ。

「わたしはにげなかっただろうか」
「お逃げになりませんでした。 命がけでわたしを助けてくださいました」
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by Hhisamoto | 2009-05-10 11:08 | ■えせ文化人(本、映画・・)

半島一利 『幕末史』

e0028123_214308.jpg前回の朝まで生テレビでは、北朝鮮のミサイル、核保有の問題から日本の安全保障のあり方までがテーマとなって語られた。 特に、田原総一朗をしてタブーを破ったと言わせた、前自衛隊航空幕僚長の田母神俊雄さんの「国防の本音」に近い発言は生々しく聞くことができ、非常に興味深かった。 力を持っていて使わない事と、力を持っていない事は違う。 使わないのならば持たない、とはならない現実は存在している。

討論ではもっと分かり易い具体例がいくつも示された。
太平洋戦争前の覇権国家の動向が、日本の参戦を煽っていたこと。 列強の植民地政策の厳しさ。 昭和天皇の戦争回避の思いと東條英機、等など・・ 僕らの歴史の授業の頃は、まだ近世・現代史は客観視できない時代だったようで、学年末の時間切れを理由に1940年代のいくつかの年号と事象を覚えさせられたにすぎなかったが、テレビ討論の内容は、その空白を少し埋めてくれたような気がした。

半島一利の「幕末史」は、さらに江戸末期から明治維新にまで時間をさかのぼって、現代日本の政治思想のルーツを探っているように思えて面白い。 鎖国とは何だったのか? ペリー来航の国際事情とは? モノ事には必ず理由がある。 しかし歴史は過去のことなので、著者によって見解には相違が生じる。 この半藤一利さんの歴史観は分かり易くて面白い。 「昭和史」という著書も読んでみたい。 

手塚治虫が「陽だまりの樹」という自らの先祖を題材に描いた幕末モノの傑作があったことを思い出した。
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by Hhisamoto | 2009-05-03 21:05 | ■えせ文化人(本、映画・・)

『出星前夜』 飯嶋和一著

e0028123_20492436.jpg記憶に残る知人や亡くなった親類を思い浮かべた時、感謝の念に駆られる方々に共通していることは、利害や損得抜きで想いを現わしてくれた方々だ。 社会的に認められた成功でもなんでもない。 人は、心に届いた小さな言動や想いのために突き動かされたり、その後の生き方に影響を受けたりする。

春らしく暖かい日曜日。 こんな休みの日は自転車がいい。 午前中は国立にあるシュタイナーキンダーガルテンの運営委員会に参加。 午後は子どものバイオリン練習と買い物に付き合う。 空いた時間を見つけては、大月社長から譲ってもらった「出星前夜」を読む。  

外科医マグダレナに邂逅し、その献身的な人物・先駆的な医術を目の当たりにして、医師として目覚める漢方医の外崎恵舟・・。 「出星前夜」は分厚い単行本だが、1頁目から引き込まれてしまう。 島原の乱をモチーフにした小説だが、人が道を示し、感化された人がまた突き動かされる様が描かれている。 

2008年度の大佛次郎賞受賞作。 重みのある感動的な作品。
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by Hhisamoto | 2009-04-19 20:46 | ■えせ文化人(本、映画・・)

映画 『チェンジリング』

e0028123_1102864.jpg以前は週に1~2冊のペースで本を読んでいたが、最近は背伸びをして英語の原書を読むため、(英語力の乏しい私は)途方もなく時間を要している。 本があまり読めなくなった今、海外出張などで飛行機を使う折に観れる映画が嬉しい。 3月初旬のクアラルンプール出張では、この『チェンジリング』を観ることができた。
舞台は実話に基づく1928年のロサンゼルス。 9歳の息子・ウォルターと幸せな毎日を送るシングル・マザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。 そのウォルターが突然失踪する・・。 話しは、当時の歪んだ警察権力のあり方と異常犯の二面性を見せる。 その話しだけでも社会派ドラマとして熱くなるものがあるが、それだけに止まらず、アンジェリーナ・ジョリー演じる母のクリスティンの、繊細な糸をつむぎ合わせていくような力強さに、女性特有の芯の強さを見せられる思いがする。 さらに、究極の事態でとった息子の行動や消息など、2時間20分以上の長い映画だが、最後の最後まで心に訴えてくるシーンがある。

マグナムをぶっ放なしていた頃のクリント・イーストウッドも面白かったが、監督としてのクリント・イーストウッドも面白い。
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by Hhisamoto | 2009-03-12 21:07 | ■えせ文化人(本、映画・・)