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T.Y.ハーバーブリュワリー

e0028123_15284040.jpg会社の仲間4名で、暑気払いに天王洲アイルのT.Y.ハーバーに行った。 このブリュワリーは寺田倉庫という会社が経営しているが、日本で企業が自社ホームページを作り始めた創成期に、この会社の一番最初のホームページ立ち上げにたずさわったので記憶に残っている。

当時、寺田社長にも会わせていただき、コンテンツ作成のコンセプトをお聞きしたが、その社長も今は会長をされていることを知った。 その頃はまだ、このT.Y.ハーバーはなかったが、海外生活の長い寺田氏は、ブリュワリーを作ることが夢なのだと語っていたことを思い出す。 その頃から、コンクリ打放しで開放感のあるデザイナーズオフィスを所有し、業界に先駆けてワインの預かりを始めたり、データストーレッジにも意欲的で、常に先覚的なことを発想し実践されていた。 

そのT.Y.ハーバーに行くことになり、久しぶりに寺田倉庫のホームページを開くと、洗練されたホームページになっていることはもちろんだが、企業実績を明確に開示しており、さらにその売上高を従業員数で割って、一人あたりの売上高として公開しているのには驚いた。 確固たる経営哲学があり、具体的な財務指標と従業員のモチベーション喚起を連動させるレベルに至っていることが読み取れた。

株式公開していなくても、日本には有能な経営者による、ユニークで健全な経営をする企業がまだまだたくさんあるのだろう。

もちろん、ブリュワリーで作られる新鮮な地ビールもおいしかったし、仲間と共に海沿いのデッキ席で、潮風に涼みながらのアメリカンな食事にも大満足だった!
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by Hhisamoto | 2006-08-31 22:27 | ■B級グルメ

早稲田実業の優勝

第88回の夏の甲子園は、8月20日の決勝戦を15回引き分け延長まで戦い抜き、21日の再試合でやっと早実の優勝で決着がつく形となった。 早実は、私の住む国分寺に移転して5年、しかも今は男女共学の人気校で、昔の汗臭い男子校のイメージはもうない。 私の知人の家庭にも通うお子さんがいる。 

早実が4―3で駒大苫小牧を下して初優勝するまで、田中・斎藤の両投手の投げ合いは壮絶と表現される戦いとなった。 折りしも、ガンと闘う早実の大先輩王貞治からの応援コメントがあり、また選手からは、偉大な先輩たちの夢をかなえることを目指すとコメントされた。

9回の裏は、駒大苫小牧が1点差まで追い上げて、早実の応援団を凍りつかせた。 そして、2アウトでむかえた最後のバッターは田中となり、斎藤-田中の直接対決となる。 どこまでも劇的に盛り上がる試合だった。 

e0028123_2054824.jpg高校野球を見ていると、一つのことに打ち込む純粋さが際立ち、単純に感動させられる。 引きこもりやいじめの問題などは、しばしその存在を忘れてしまいそうだ。 (おじさんと言われてもいいと開き直れば)スタンドから応援する女子生徒のなんと清々しくかわいらしいことか。 これでも援助交際などという問題は存在するのだろうか? と、楽観してしまいそうだ。    

NHKのドキュメントを見ていたら、注目されている早実の斎藤投手の影で努力した白川捕手の話しがあった。 ピッチャーからコンバートされた白川は、当初、斎藤の低めにくる変化球が捕球できずに後逸しては負け試合をつくっていた。 毎日の居残り特訓でそれを克服し、自信を持つようになる姿が印象的だった。

早実ナインは24日に、初優勝した報告をするため、東京都庁の石原慎太郎知事を訪問したそうだが、脂ぎった政治家に近づき過ぎて汚れたりしないように気をつけてほしい。
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by Hhisamoto | 2006-08-23 07:54 | ■おやじスポーツ

東武ワールドスクウェア

夏の家族旅行で、日光・鬼怒川の東武ワールドスクウェアに行くことになったが、下知識を持たずに初めて訪れたこのテーマパークの質の高さに驚かされた。 

e0028123_1524535.jpg45の世界遺産を含む102点に渡る地球上の代表的な建造物が紹介されているが、世界中に点在する建造物を、すべて25分の1という大きさに縮尺して一堂に会して展示していることにより、大きさの相違と比較が立体感をもって知ることができる。 エジプトクフ王のピラミッドやラストエンペラーの故宮が大きいことは知識にあるが、現代の東京ドームと比較してどの程度の差異があるのか、理屈抜きでイメージすることができることが面白い。

<ギリシャのパルテノン神殿>

e0028123_1512228.jpgさらに、模型が子供だましではない精緻さがあると共に、建造物のみならず14万人分の人物模型をエキストラとして配置して参加させている点などは、静物にして動的なモノを見せられた感覚が残る。 ギリシャのパルテノン神殿などは、本物通りの大理石で再現することがギリシャ政府の条件だったという。 盆栽のような実物の木々の青さや、雨風の残る屋外展示も味がある。

<バチカンのサン・ピエトロ大聖堂>


e0028123_1531779.jpg特に私の印象に残ったのが、このイタリアのコロッセオだ。

古代1世紀に栄えたローマ帝国では、この競技場で人間同士はもとより、人間と猛獣の戦いなどが繰り広げられていたという。 4階席まであり45,000人が収容できたというすり鉢状の競技場は、見世物として生きている限り戦うことを強いられた者と、それを優雅に観賞する立場の者がいたことを想像させる。 それは人間の中にある残忍さにほかならず、コロッセオはその狂気の具現物に思えて恐ろしく映る。 また、カリグラ帝に限らず必要以上に大規模で公然と行われていたという公営売春の話しなどを思うと、古代ローマ帝国とは、人間の欲望を権力者がそのままに体現した都市だったように思えてならない。

もし、私がローマ帝国の時代に生まれていたらどんな生き方をしていたんだろうか。
帝国の権力にへつらう従者だったかもしれない。 または、飄々と生きる商人だったかもしれないし、生活に追われる売春宿の卑屈な親父だったかもしれない。 あるいは、そんな生き方を否定し、格闘家としての道を選んで戦いの中で死んだだろうか? そんな時代背景を考察させるリアリティがあるテーマパークだった。
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by Hhisamoto | 2006-08-22 21:27 | ■えせ文化人(本、映画・・)

立花隆 『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本』

e0028123_16462.jpg他者の作品を書評するコーナーは、週末の新聞の文化欄を始め、多数存在するが、この本は、「立花隆という人の思考回路を通すとこんなふうに映っていたのか」、という新たな発見と驚嘆がある。

どの断面を切り取ってもその例となるので、いくつかを示す。
■春名幹雄『秘密のファイル』
8月15日が近づいた日本では、今年も戦争論議(最近は靖国論争)が盛り上がっているが、この本では、終戦直後からの歴代日本の首相の名前をあげて、アメリカCIAと取引した内容が暴露されているらしい。 ノーベル平和賞まで受賞した佐藤栄作がCIAとこれほどまで関係が深かったことには、立花氏も驚いている。 極めつけは昭和天皇が沖縄を取引のカードとして、マッカーサーに差し出した秘密メモが詳細に記されているという。 そして、アメリカには未だに公開されていないファイルもあるという。 それは「大きな問題にならない程度に風化されたものから、少しずつ教えてあげるよ。」とアメリカ側から言われているような気がしてならない。 もっと日本政府側からの自律的公開はできないものか、と思ってしまう。

■N・グリフィン/K・マスターズ『ヒット&ラン』
1989年にソニーがハリウッドの名門コロンビア映画を買収した時、何も知らなかった私などは、日本企業のグローバル化もいよいよ本格化してきた、などと平和な思いをめぐらせたが、この本によると内実は180度異なり、ソニーはとんでもないババを掴まされたことになっていて、ソニーは恥ずかしくて公にしたくないような最悪の詐欺に等しい目にあったことが記されているらしい。 その題名が『ヒット&ラン』というのも面白い。

■プーラン・デヴィ『女盗賊プーラン』
立花氏をして「読み出したら止まらない。一晩で上下二巻を一気に読んでしまった」と称している。 被差別カースト民に生まれ、ほとんど犬以下の扱いを受け、ありとあらゆる屈辱と虐待を受け、やがて盗賊団に身を投じ、自分を虐待した連中に復讐をとげる。 義賊の女首領としてインド北部を荒らしまわり、警察官を含む二十数名の権力者を射殺して尚「人は犯罪と呼ぶかもしれない。だがそれは、私に言わせれば正義なのだ」と言い切った。 1983年、彼女に手を焼いた政府当局との間に司法取引が成立して、彼女は死刑にならずに投降する。 その後、貧民層の圧倒的支持を受けて国会議員になるなどの波乱万丈の人生を、文盲の彼女の語りおろしで本になっているという。 この本の発刊当時、目に触れながらも読まなかったことを思い出して後悔した。

書評集を書評する、ということは「他人のふんどし」をさらに品評するようで、情けない気もするが、この書評集に関しては圧倒的なレベルの高さがある。  また、理解しやすく平易であることをもって良しとする親近感のあるインテリジェンスもありがたい。
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by Hhisamoto | 2006-08-13 22:22 | ■えせ文化人(本、映画・・)

ボクシングへの憂い

「なぜ、こういう結果になるのか。 何か仕組まれているのか?」 と意外に思う疑義から話しが始まるのであれば、ファンの意見や厳しい世評がこれから飛び交う、ということになるが、今回のように『真犯人』が周知の場合はどうなってしまうのだろうか。

8月2日のWBA世界ライトフライ級タイトルマッチは、前王者バスケスが一階級上の王座挑戦を宣言して、空位になった座を、1位と2位の選手で争うことになるWBA規定に基づいたものだ。 そして、ランダエタは元々WBA1位だった。 亀田は4位だったが、このタイミングで何故だか2位に跳ね上がった。 そして日本でのタイトル戦開催、ベルト奪取。 いったい協栄ジムはどれだけ動いたのだろうか。 

プロボクシング界のビジネスの基本は興行だ。
チャンピオンの名を得れば興行の主導権も取れるし、テレビの放映権も確保できる。 しかし、過度なビジネス優先のシナリオは選手を一つの駒として扱ってしまう。 

また、「地味だけど格闘技の源流が見えるのがボクシング」と思っていてくれる人も多いのではないだろうか。 そうした、K1、HEROSなどの総合格闘技と一線を画して見ているファンや世間が離れていくとしたら、ボクシングの位置付けそのものが低下する危機につながると思う。

亀田興毅はボクシングに従順に打ち込む19歳の若者だ。
出生率が1.25となった日本では、亀田兄弟のような若い元気印が貴重な存在であることは間違いない。 他人が作ったシナリオに振り回されずに、実力で認められるチャンピオンになってほしい。 若くしてチャンピオンになることにより、自信とテクニックを身につけて、そこからさらに強くなり長期防衛王者になる実例もある。 そして、勝利だけでなく栄光も掴んでほしい。
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e0028123_2322052.jpg私がアマチュアボクシングのリングに登りはじめたのが19歳の頃だ。 当時の試合は、よく茗荷谷の拓殖大学のリングで行われていたことを思い出す。 試合は、各大学OBが名前を連ねる日本アマチュアボクシング連盟の審判により仕切られるが、朝鮮学校の選手が判定負けにされるのは当たり前の話しで、大学生ではない一般ジム出身の選手が負けにされる現実を目にして、若い私は世の中の不条理に直面して、やるせない想いをした記憶がある。
私のいた金子ジムの選手が出場した試合でも、こんなことがあった。
明らかに勝利している試合を負けと判定された直後、当時のチーフマネージャーが試合場に響き渡る大音声で、「こんなことをやっているから日本のアマチュアボクシングは世界に通用しないんだ!」と発した。 シーンと静まりかえった会場で、審判員はタバコをくわえて窓の外に目を向けてしまった。

当時の私は、胸いっぱいに拡がった青い正義感の塊りを、ちぎっては投げて審判員の背中にぶつけながら、「こんな醜い大人には決してならんゾ!」と、心の中だけで声をあげるのが精一杯だった。
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by Hhisamoto | 2006-08-06 00:48 | ■おやじスポーツ