<   2007年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

映画 『ナイロビの蜂』と 『アンフィニッシュ・ライフ』

e0028123_22254193.jpg 『ナイロビの蜂』
アフリカの映像が、雄大な大地からスラムに至るまで美しい。 こういう映画は劇場でゆったり鑑賞すべきだと思うが、残念ながらビデオでチマチマと観た。

この作品でアカデミー最優秀助演女優賞を受賞したという女優レイチェル・ワイズの美しさも際立つ。 妊婦姿でおなかを見せる美しい入浴シーンは、当時妊娠していたワイズ自身の本当の妊婦姿だという。 (こんなことに感心するのは変でしょうか?)

印象に残ったシーンは、部族が襲撃され、飛行機で脱出する場面だ。
目の前の一人を救おうと必死になる主人公の外交官ジャスティン。 ところがいっしょに乗り込んだ部族の少女が、葛藤する大人たちを見つめ、運命に逆らわずに自ら飛行機を降りてしまう。 アフリカの哀しみが伝わってくる思いがした。

原作は巨匠ジョン・ル・カレの最高傑作小説といわれているので、ぜひ読んでみたい。


e0028123_2230257.jpg 『アンフィニッシュ・ライフ』
ハリウッドの特殊撮影やCGに飽きあきしている私はこの手の映画が大好きだ。 監督のハルストレムという方は、なんとも心温まるこんな映画作りが得意らしい。 老ロバート・レッドフォードやモーガン・フリーマンのダンディズムもまだまだいけてるし、11歳の少女も愛くるしい。 

舞台であるワイオミングの田舎は、人を襲う大クマさえも飲み込んで愛らしい存在にしてしまう自然の霊気を十分に感じさせてくれる。 

それにしてもジェニファー・ロペスは素敵だ!
[PR]
by Hhisamoto | 2007-12-18 21:45 | ■えせ文化人(本、映画・・)

アラン・グリーンスパン 『波乱の時代』

e0028123_21264281.jpg私の嫁さんが、子どもの小学校でおきた「給食費の不払い問題」にえらく憤っていた。 費用負担に困窮する家庭に配慮した措置を逆手にとって、給食費を払わずにすませてしまおうとする保護者がいるのだ。 罰則がないルールなら平然と破る。 私はその人物についての話しを間接的に聞くだけだから腹が立つだけで収まるが、嫁さんはその人物の顔を知っている。 平然と自分の衣服に金をかけ、外食をして旅行を楽しんでいる姿を知っているから、その厚顔さに私の何倍も憤懣がつのるらしい。

そんなこんなも、根源のひとつは経済問題なのだ。
そして、経済には理論と思想があり、哲学もある。 この本はそれを教えてくれるだけの明快な内容があって面白い。 アラン・グリーンスパンは、いわずと知れたアメリカの連邦準備制度理事会(FRB)議長を昨年までの18年に渡って務めた経済と金融のかじ取り役だ。 私が在米中の1987年にFRB議長に就任してから、大統領は何人も変わったが、この人は不動だった。

まだ、上巻しか読んでいないが、久々に知的な刺激を与えてくれる本にめぐりあった気がする。 たとえば、グリーンスパンが影響を受けたというアイン・ランドという人物のことが描かれている。 鋭い分析力、強い意思、合理性こそが最高の価値だと一貫して通す姿勢をもっている点は、グリーンスパンと価値観が一致しているとみるが、アイン・ランド氏はさらに深い思想をグリーンスパンに吹き込むことになる。

その一つはアリストテレスの哲学からくる倫理学、つまり、各人には生まれつき高貴な性格が備わっており、この潜在的な高貴さを活かすのが人間にとってもっとも重要な義務だとする考え方。 人はみな自由な意思をもっている。 資金の拠出を拒否した場合はどうするべきか。 民主主義社会に法の支配を適用するとき、公共の問題のほぼすべてにおいて、何らかの意見の不一致があることが前提になっている。 しかし、その妥協は、文明の発達の代償であって、原則の放棄ではないという。
・・「給食費の不払い問題」は想定の範囲だったのだ。

圧倒的な英知が全編にみなぎる。 論理的で核心をつく話しが無数にある。 本を読んだだけでは青臭いと言われるかもしれないが、私はアメリカ合衆国が(日本より)意思をもった理論によって構築されてきた国だと思えてしまう。
[PR]
by Hhisamoto | 2007-12-07 21:26 | ■えせ文化人(本、映画・・)

参宮橋 「Himalaya Curry」

e0028123_22393222.jpg秋の定期健康診断の結果がでた。
総コレステロール値は右肩上がりに順調な伸びを示していた。 適正範囲はすでに昨年に突破したまま記録を更新している。 このままではイカンと思っていたところに、ボクシングジムの後輩から電話があり、代々木にある「オザキボクシングジム」の話題になった。

そういえば金子ジムOBがトレーナーを務めるオザキボクシングジムに、しばらく顔を出していないことに気付いた。 そうだ、自分にとってサンドバックを叩いている時間くらいいい汗をかける過ごし方はないのだ、と今さらながらに思いついたので、今日はスポーツウェアの用意もないが、とりあえず遊びに行くことにした。

e0028123_22245485.jpgジムに入ると、元日本Sフライ級チャンピオンでチーフレーナーの木谷氏の元気そうな姿があった。 久しぶりに会ったので、亀田兄弟の今後についてなどボクシング界の話しをして過ごしたが、やはり今度はウェアを持ってきて汗を流そう、と思い立ってジムをあとにした。

そう思い立ったのもつかの間、小田急線・参宮橋駅への帰り道に新しいカレー屋ができていることに気がついた。 インド人スタッフの顔が見えるが、店造りはインドカレー屋らしからぬセンスの良さがあることに期待を煽られて店に入る。 狭い店内の2階席に座って「お薦めのカレーは?」と聞けばスープカレーだという。

e0028123_18443248.jpgインドカレーにスープカレーがあるとは面白い! とオーダーする。 ナンとインドスープカレーという取り合わせに半信半疑だったが、この店に入った時から強く香った本格的なスパイス臭は、この店のカレーがホンモノであることを表わしていた。 油があまり使われていない、おいしいスープ(インド)カレーだったし、ナンもサクサクのモチモチだった。


小田急線・参宮橋駅から2分
HIMALAYA CURRY
[PR]
by Hhisamoto | 2007-12-06 22:22 | ■B級グルメ

名古屋 鶏料理の『五鐵』

e0028123_23483153.jpg名古屋に行った際には、たいてい駅セントラルタワーズの13Fにある鶏料理『五鐵』でめしを食う。 この五鐵という名前は、鬼平犯科帳に登場する軍鶏鍋屋「五鐵」に由来しているらしい。 

雰囲気も接客も、とても気持ちのいい私のお気に入りの店だ。 幅の広いカウンター席に座り、ここの軍鶏親子丼に山椒をかけて食べるのが大好きだ。 今回は同僚といっしょの出張だったので、なぜか親子丼ではなく、きしめんを食べてみたが、これもダシがほどよく効いていて美味しかった。

12月に入ったばかりなのに、テレビでは早くも「この一年を振り返って・・」とか、やたらと総括したがる番組ばかりだ。 会社関係は忘年会と飲み会やらであわただしさを助長し、時間を忘れて早く年を越すことを促進しようとする。

今年の私は、安っぽいマスコミの掛け声や、巷の喧騒にも妙に冷静で、落ち着いた師走をマイペースで過ごしている。 (ただの歳かな?)
[PR]
by Hhisamoto | 2007-12-04 23:45 | ■B級グルメ

ANAインターコンチネンタルホテル東京で、天満敦子さん

e0028123_22553998.jpg12月1日、弟の結婚式がANAインターコンチネンタルホテル東京で行われた。 弟の15年勤務した職場であり、彼女が現在も勤務していることから、このホテル以外に選択の余地はなかったようだ。

ホテルの上層部など、豪華な顔ぶれに祝福された絢爛な披露宴だった。 特に驚いたのが、このホテルとも縁のあるスペシャルゲストとして、天満(てんま)敦子さんというバイオリニストが突然紹介されたことだった。 もちろん私は名前も知らなかった。 紹介されて足早に入場してくると、ざわつく宴席を気にもせず、ステージでいきなりバイオリンを奏でだした。 そして、その音色に宴席は静まりかえり、そのうち水をうったように皆が聞き惚れた。 その旋律はどんな言葉より雄弁に二人を祝福しているかのように思えた。 おそらく会場の誰もがそう思ったのだろう、演奏が終わると、立ち上がっての拍手の嵐が起こった。 私も興奮してしまい、目の前を通る天満さんに思わず詰めより、「すばらしい! ありがとうございました。」と握手してしまった。
ほんのわずかな時間だったが、表現者のすごさを垣間見た。

e0028123_2333718.jpg聞き入っていたので写真も残せなかったが、後から聞けばこの方、クラシック界においていくつものヒットCDを持つ屈指のバイオリニストだそうで、「その天衣無縫、個性味溢れる語り口とステージにおける強烈な自己投入が広く人々から愛されている」という。 また、使用のヴァイオリンはストラディヴァリウス晩年の名作であり、弓は伝説の巨匠イザイ遺愛の名弓だそうだ。


←(ホテルの部屋ではしゃぐ娘たち)

e0028123_23293673.jpg
[PR]
by Hhisamoto | 2007-12-02 22:49 | ■えせ文化人(本、映画・・)