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近ごろの旅スタイル

数年借りていたアパートを解約して出ていく時、驚くほどきれいにかたずけていく人がいる。 「飛ぶ鳥あとを濁さず」とはこういうことか、と感嘆してしまうほど完璧に。 だれに誉められるわけでもない。 また、多少の汚れが残っていたところで、だれに責められるわけでもない。 それでも折り目を残し、凛として立ち去る人がいる。 案外そんなところに人間本来の「人となり」が映し出されるのかもしれない。

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e0028123_20152132.jpg休みを利用して北へ旅した。 
最近の我が家の旅行スタイルは「旅籠屋」というアメリカンスタイル・ロードサイド型の素泊まりホテルをとって車で移動する方式。

部屋の中ではキングサイズの2つのベッドを隙間なく寄せて家族5人でザコ寝。 風呂は近くの温泉ランド。 子どもたちも大喜び! 家族旅行にはこれが最適。

ベンチャービジネス「ファミリーロッジ旅籠屋」として、数年前から日本各地にどんどんとフランチャイズ店を増やしている。 (リタイヤした方が投資して自分の宿を経営するフランチャイズ形式とみた) どこの旅籠屋に行っても作りはまったく同じ。 まるでコピーして持ってきたよう。 でも、使い勝手のよさで合格!

e0028123_2015036.jpgサントリー白州蒸留所にも立ち寄ったし、そのすぐ隣りにあるお菓子の「シャトレーゼ」工場も見学した。

私がハンドルキーパーだったのでウイスキーの試飲はできなかったが、シャトレーゼの工場ではアイスクリームが食べ放題だった。 イスに座ってガラス張りの工場内を見ながらアイスクリームを食べていると感じた「懐かしい」におい。 これは洋菓子工場特有の生クリームと焦げた糖分のにおいだ。 子どもの頃、私の育った環境に常にあった懐かしいにおい・・などと感傷に浸りながらアイスクリームを6つほど食べると、身体が完全に冷えきっていた。 
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by Hhisamoto | 2008-04-29 20:14 | My room

槇原敬之 『遠く遠く』

春はいい!
新しい環境への期待と多少の不安が混じった話しを聞くこと自体が嬉しい。
進学や進級の門出は明るいニュース以外のなにものでもない。

甥っ子が、めざしていた中学に進学することができたと聞いた。
自分の子どもができて、初めて他人の子供も可愛いいと思えるようになった未熟な私にも、ほんとうに新鮮な感覚で聞くことができた。 自分のことのように喜べる自分に対しても嬉しかった。
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e0028123_19222392.jpg槇原敬之の歌詞には心に響くものがある。

大切なことは「変ってくこと」「変わらずにいること」♪。
この意味深いフレーズなどは、いったいどこから生み出されてきたのだろうかと思う。 前に進むために変っていくことと、環境や自分の立ち位置が変っても、頑固に変わらずにいたいと思う部分。 みんなが持っている感覚だと思う。


外苑の桜は咲き乱れ
この頃になるといつでも
新幹線のホームに舞った
見えない花吹雪思い出す
まるで七五三の時のよに
ぎこちないスーツ姿も
今ではわりと似合うんだ
ネクタイも上手く選べる

同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
「元気かどうか心配です」と
手紙をくれるみんなに

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

いつでも帰ってくればいいと
真夜中の公衆電話で
言われたとき 笑顔になって
今までやってこれたよ

どんなに高いタワーからも
見えない僕のふるさと
なくしちゃだめなことをいつでも
胸に抱きしめているから

遠く遠く離れた街で
元気に暮らせているんだ
大事なのは「変ってくこと」
「変わらずにいること」

同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
だれよりも今はみんなの顔
見たい気持ちでいるけど

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

僕の夢をかなえる場所は
この街と決めたから
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by Hhisamoto | 2008-04-20 19:17 | My room

はまりTVドラマ『ミディアム』

e0028123_1694786.jpgいま、寝不足に悩まされるほどハマっているドラマがこれ!

アリゾナ州検事局にパートで勤める平凡な主婦アリソン・デュボアが、サイキック(霊能力)を駆使して事件を解決していく。 と、そこまで聞くとよくあるドラマ話しとなってしまうが、このアリソン・デュボアなる霊能力者は実在の人物であり、半生を綴った著書あると聞くと、よりドラマの見方に深みが増すのは私だけではないはず。 実際、ストーリーもプロットもよくできていて引き込まれる。
私のお勧めは、レッスン1の第5話「訪れた危機」。
魔女狩りのごとく証人喚問を受ける主人公アリソン・デュボアが、見ている私たちの想像をはるかに上回る言動で危機を乗り越える。 (思わずうなってしまうシーン!)

それから、全編に普通の5人家族の生活感がただよっているところがいい。
毎朝、3人の子どもの朝食と学校への送り迎えから始まり、夫と協力し合いながら暮らす平凡な一家族の様子がある。 (嫁さんは、年代も家族構成も似ているうちの家族とダブらせて見ているらしい。)  どんな超能力があろうとも、人間らしい喜怒哀楽のある暮らしに勝る幸せはない、というのがこのドラマの底辺に流れるテーマということか。


e0028123_1716363.jpgまた、私と嫁さんが長期ハマっているドラマは、なんと言っても『ER』。 (もう、10年以上になるのでは)

主人公を定めず、ひとつの救急病棟を舞台に、ドクター、看護師、事務、そして運び込まれる患者に、それぞれの人生模様が交錯する。 仕事、恋愛、結婚など、人生観や価値観が乱れ飛び、人間の生き死ににドラマが凝縮されている、といった感じ。 なんとも生々しい感覚に夫婦でハマっている。

最近、日本語で聞きながら、字幕を英語で見ている。 雰囲気だけの意訳がほとんどなく、翻訳が忠実でしっかりしているので、英語の勉強になる。
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by Hhisamoto | 2008-04-13 16:07 | ■えせ文化人(本、映画・・)

三浦綾子 『塩狩峠』

今年は桜も早めに咲き誇り、4月には葉桜が残るのみ。
予定していなかったが、末娘の小学校の入学式に参列することができた。 私は3人目の入学式にして初めての参加だったが、(聞いてはいたが)父親の参加が多いのに少々驚いた。 (良いことだが)皆さんそんなに余裕をもって仕事をしているのだろうかと思ってしまう。 ビデオ撮影にもみんな余念がない。 聞けば授業参観日にもビデオ撮影は盛んで、先日は教壇側に立ってビデオを回していた父親が教師から注意されていたという。

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e0028123_19294310.jpg初めて小説を読んで涙したのは、たしか中学生も終わりの頃に読んだ三浦綾子の『氷点』だったと記憶している。 殺人犯の娘であることを知った陽子が、雪道をひとり行く姿を思い浮かべ、その足取りはどんなに重かったことか・・と、ノーテンキで純だった中学生は想いを馳せたのだ。

それ以降、三浦綾子作品を読んだことはなかったが、先日風邪でダウンした際、活字中毒気味の私はすぐにテレビに飽き、何か読み物がないかと部屋の中を探し回った。 その時、嫁さんの持ち本の中に「塩狩峠」を見つけた。

自分に誠実に生きる主人公・永野信夫は、ねじれた心の同僚にも自らを賭して接する。 また、生まれつき足が悪く、肺病とカリエスを患うふじ子を愛している自分を確認し、結婚を決意する。 しかし、結納を明日に控えた信夫が乗った列車が暴走する。 手動ブレーキに飛び乗った信夫が全力で列車を止めようとする。 スピードは落ちるが危険な塩狩峠にさしかかるまでに完全に止めなければならない。 信夫は躊躇なく身をもって列車を止める。
・・ 全編、その圧倒的な人間愛に押しまくられる。

明治42年、人命救助のために殉職した長野政雄という実在の人物がモデル。 鉄道職員であり、キリスト教の信者であったこの方の実話にもとずく話し。 テーマは「ひとに義人なし、一人だになし」という聖書の言葉。
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by Hhisamoto | 2008-04-07 19:25 | ■えせ文化人(本、映画・・)