神田神保町 「カーマ」のキーマカレー

e0028123_2273816.jpg唯一見ていた連続ドラマ 『風のガーデン』も終わってしまい、テレビ番組は一様にへたれた年末の特集番組に切り替わっていくようで面白くない。

特にコンテンツ不足に悩む民放が、一つの番組の中で同じシーンを繰り返し使って時間を埋める見せ方を多用している番組には、情けなさすら感じてくる。

その点、NHKの番組は節操があるし、ドキュメンタリーものは見ごたえのあるものが多いと思っているが、NHKを好むようになってきたのは、自分の歳のせいもあると思えていたので、あまり公言したことがなかった。 そんな折、今月から新たに仕事仲間となった28歳の新人が、「久本さんはどんなテレビを見ますか? ボクはNHKが好きなんです」 と明るい顔で言われた時は、完全に先手をとられて追い込まれたベテランバッターのように苦笑いするのみだった。

その新人を連れて昼食に出たので、久しぶりに「カーマ」に立ち寄った。
相変わらず少ないメニュー(チキンカレー、キーマカレー、野菜カレーのみ)で勝負している美味しいインドカレーのお店だ。 (インドカレー系では、私はこの界隈でトップクラスだと思っている)

辛口のチキンカレーを食べた新人君は、その辛さに汗だくになっていた。
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# by Hhisamoto | 2008-12-20 21:57 | ■B級グルメ

国立 『さくむら』 のビーフカリー

TBS『NEWS23』の筑紫哲也さんが11月7日に肺がんで亡くなった。 筑紫哲也さんはTVのキャスターとして語ることが多く、著書は少ないはずだけに、この機会に書店で特集コーナーでも組まれているかと思って出かけたが、神田神保町の東京堂書店などでもほとんど著書が見つけられずにがっかりした。

筑紫哲也さんに関して、私が好きな点は「穏やかに表現する強い反骨精神」とでもいう点。
TBSと専属契約を結んでいるにもかかわらず、オウム真理教の坂本弁護士一家殺害事件の際には『NEWS23』で「TBSは死んだに等しい」と発言した。 ・・あの時は、なんて精神の自由な人なんだろうと感じた。 また、左右の論客から論戦を挑まれても、強く反論したり、議論を戦わすことをしなかったため、「享楽主義的で思想信条が無い」などと言われていたが、私は(疲弊するような議論にのめり込まない)バランス感覚の良いジャーナリストとして好きだった。

『NEWS23』 は、美しくて理知的な膳場貴子さんが継いでがんばってほしいなぁ。


e0028123_19332483.jpg「さくむら」というカリーサロンで、そんなことを考えながら待つこと10分。 目の前に、私のためにあつらえてくれたかのようなビーフカリーがゆったりとした大きめの白い皿で出された。 広い店のスペースにもかかわらず、明るく贅沢なカウンターのみで丁寧に作られたビーフカリーをサーブされて食べる感覚は、まさにカリーサロンという名前にふさわしい。

しっかり煮込まれているなぁ、と感じる深い味わいは、欧風カレーというジャンルにふさわしく、1,200円という金額にも十分に納得の一皿。 (欧風カレーにありがちな甘すぎることもなく)辛さも十分で、味にバランスがある。 角が丁寧に落とされているジャガイモとニンジンが、(良質な素材のためか)それぞれに美味しく味わえる特有のうまみを持っている。 小さなピクルスの切り込みといい、あらかじめ熱しておいた皿を使う点など、何をとってもまったく隙がない。

土曜日の昼、客は私と品のいい初老のご夫人の2人だけだったが、予約らしき電話が鳴り、マスターが右端の2席にメニューをセットして席をリザーブした。 カウンター8席のみの店だけに電話で予約してから来店する。 予約客で埋まっている場合は、後ろのスペースにあるコーヒーテーブルで雑誌を読みながら待つシステムらしい。

ここは、メニューがビーフカリーだけの高級料理店なのだ。 おもしろい!
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# by Hhisamoto | 2008-11-15 19:30 | ■B級グルメ

世田谷上町「サイゴン」のカレー

先日、不屈の者たちへ「倒産社長 再起へのハンドル」 というNHKのドキュメンタリーがあった。 台東区で建設会社を営む社長を長期取材した話し。 下請け会社の面倒もよく、市議に推されるなど、誠実に事業に生きてきた男だが、バブル崩壊とともに大きな負債を背負って倒産する。 このとき56歳のこの男が、タクシードライバーとしてこつこつと人生をやり直す姿が映し出されていた。

迷惑をかけた債権者の目もあり、住まいから出られないような状態の時に、差し入れをもってきてくれた近所の総菜屋さんなどの記録を、彼の妻が一冊のノートに丁寧に記載してあり、「この恩を一生涯忘れないために残してある、私たちを支えてくれた最も大切な記録・・」と笑顔で語る場面などは感動を覚えた。

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e0028123_22194163.jpgそんなとりとめのない話しを聞いてくれる幼なじみと、世田谷通りの上町にある「ベトナムカフェ」という店で評判のカレーを食べた。

決して上品とはいえない店だが、テレビで国分太一が絶賛して一躍有名になったカレーを食べてみたかった。 サイゴンカレーにシーフードカレー、ナンはノーマルタイプとゴマナン、うまい棒3本にグラスワインをつけて¥3,800 は大満足! どれも口の中をやけどするかと思うほどに熱く、そして美味しかった。

e0028123_22201755.jpgこれが珍しい「ゴマナン」
見た目はピザを思わせるが、ゴマの香ばしい味はなかなかのもの。 店は「亜細亜食堂サイゴン」と「ベトナムカフェ」という店が2軒並んでいて、カレーはどちらでも注文ができるらしい。 ベトナムにこんなナンがあるとは思えないが、日本人の口に合うように工夫されているらしく美味しかった。
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# by Hhisamoto | 2008-11-13 21:53 | ■B級グルメ

京都駅 PRONTO IL BAR の 「大人のチキンカレー」

e0028123_22502161.jpg仕事で京都を訪れると、ちょうど京都三大祭りのひとつ、「時代祭』が行われていた。

新幹線を京都で降りて、京都市営烏丸線の烏丸御池で下車。 二条通り、御池通り、姉小路通り、と碁盤目の街並みは広くて気持ちいい。 京都国際マンガミュージアムを左手に烏丸二条方面に歩く。 梅屋町、車屋町、鍵屋町、虎屋町・・ と町の名前もいけてる! この街を愛している人はきっと多いだろうな、などと思ってしまう。

e0028123_23311652.jpg昨夜、新宿のゴールデン街で飲み疲れていたが、京都駅で見つけたカレーのマークに吸い寄せられる。 なんとPRONTOの系列店でカレーを出している。(東京では見たことがない) その名も「大人のチキンカレー」 580円。 名前通りチキンがしっかりと入っていてうまかったが、コーヒーとセットにされても合わないなぁと感じた。
 
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# by Hhisamoto | 2008-10-22 22:35 | ■B級グルメ

新宿ゴールデン街の飲み屋 「小鳥」

e0028123_0113022.jpg日本のプロ野球において1シーズン20勝した投手は、80年代後半以降ほんとに数えるほどしかいない。 その上、今期もリーグ最下位争いをしていた楽天イーグルスにあって、21勝をあげたのだから岩隈っていう投手はすごい、などと野球に詳しくもないくせにボーと考えながら、仕事帰りに新宿に向かった。
新宿ゴールデン街の飲み屋 「小鳥」は、金子ボクシングジム出身の佐藤洋介の店。 
寿司屋経験をいかして酢でしめた魚など、おいしいツマミを出してくれる。
サンマのなめろうも味噌が利いていてうまかった。 
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# by Hhisamoto | 2008-10-21 20:07 | ■B級グルメ

国立「ピエトロ」のイタリアン

e0028123_23434825.jpgむしろドレッシングで有名なピエトロだが、イタリアンレストランとしても二重マルだ。 

特に私が好きなのが、このトマトとモッツァレラチーズのピザ。 生地に塗っているトマトソースがおいしさを引き立てているのだと思う。 それからドレッシングが使われている冷製パスタもいい。 皿に残ったドレッシングをフランス料理のソースのようにパンですくって食べるのだ。 価格もリーズナブルで高級感のあるファミレスだと考えても快適。 今日は税理士のK氏とランチをしながらのミーティングに使った。 

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# by Hhisamoto | 2008-10-18 21:35 | ■B級グルメ

フクイの野菜カレーを食べながら思ったこと

e0028123_2032439.jpg周知のように、金融システムが世界的な規模で揺らいでいる。

金融は経済の大きな側面を支えてきたが、実態がないところにも資金を流すという点で架空の取引の一面がある。 すでに終焉している感もあるがベンチャーキャピタルというシステムもあった。
・・・そんな経済のシステムから考えると、カレー屋さんのように、仕込んだカレーを一皿ずつ丁寧に売っていく商売に、純粋さと原点を感じる私は突飛すぎるだろうか。 

「自転車操業」こそ人間本来の営みの姿、と言ったのは作家の山本一力だ。
見えない先の物まで売ろうとするのは、必ずしも人間が欲深いからではない。
不安で、か弱い人間の一面がそうさせるのだ。 人間が勇気を出して元気に自転車操業をするようになれば、使わない不要なものを過分に産出することなく、環境問題も激減するのではないだろうか。
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  「フクイのカレー」とは
  愛知県豊橋のカレーシェフ・福井英史氏が作る至極のカレー。 
  現在、電話(0532-61-4269)による通販でしか入手することができません。

  (紹介されているサイト

e0028123_11313429.jpg ポークカレー辛口   400g×2袋 (4食分) ¥1,312
 ハヤシソース     400g×2袋 (4食分) ¥1,417
 トマトと味噌のカレー 400g×2袋 (4食分) ¥1,515

 野菜カレー       400g×2袋 (4食分) ¥1,515
 ポークカレー2008  400g×2袋 (4食分) ¥1,515
 フクイのカレー2008 400g×2袋 (4食分) ¥1,575

 おまかせ  ¥4,700
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# by Hhisamoto | 2008-10-15 18:56 | ●『フクイのカレー』

映画 『きみに読む物語』 The Notebook

e0028123_20181578.jpgこの映画は、ニコラス・パークスというアメリカのロマンス作家のベストセラー小説(The Notebook)を映画化したものだそうだ。

時代背景は第二次世界大戦前後のアメリカ南部の小さな町。 休暇を過ごしに夏だけ都会からやって来る17歳の令嬢・アリーが、地元の製材所で働く青年ノアと出逢い、恋に落ちる。 しかし、娘の将来を案じる両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻される・・・。 無邪気に少しでも長くそばにいたい二人の想いが伝わってくるシーンが多く、話しの先行きが知りたくなる。

これだけだと身分の違いを乗り越える普通の恋愛ドラマだが、この話しの本題は、平凡なひとりの青年が一生涯を賭けて恋に生きる姿を映し出している物語なのだ!

街なかでのカーチェイスやマシンガンをぶっ放すアメリカ映画に飽きたひとには、この手の人間くさくてアミカブルな映画がおすすめ。

『アンフィニッシュ・ライフ』  『歓びを歌にのせて』  『ギルバート・グレイプ』
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# by Hhisamoto | 2008-10-08 00:06 | ■えせ文化人(本、映画・・)

新宿西口「ボンベイ」のインドカレー

e0028123_1828100.jpg新宿西口のモノリスビルで商談を終えた後、ここら辺にカレーが食べられる店はないものかとアンテナを立てると・・・ありました「ボンベイ」!

この店は立派なタンドール釜を使うインドカレーの店。 神保町にあるジャガイモの付いてくるボンディとも違う。 (しかし、店の名前は他で聞いたことがある)
普段あまり食べない「ほうれん草とカッテージチーズのカレー」をいただきました。 ほうれん草のカレーなので旨味が隠れないようにするため、辛さをおさえてやさしくまとめている感じ。 ちょっと「フクイカレー」のポークカレー辛口の刺激的な辛さが恋しくなった。

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  「フクイのカレー」とは
  愛知県豊橋のカレーシェフ・福井英史氏が作る至極のカレー。 
  現在、電話(0532-61-4269)による通販でしか入手することができません。

  (紹介されているサイト

e0028123_11313429.jpg ポークカレー辛口   400g×2袋 (4食分) ¥1,312
 ハヤシソース     400g×2袋 (4食分) ¥1,417
 トマトと味噌のカレー 400g×2袋 (4食分) ¥1,515

 野菜カレー       400g×2袋 (4食分) ¥1,515
 ポークカレー2008  400g×2袋 (4食分) ¥1,515
 フクイのカレー2008 400g×2袋 (4食分) ¥1,575

 おまかせ  ¥4,700
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# by Hhisamoto | 2008-09-19 20:41 | ●『フクイのカレー』

ウィラポンの髪型はなんとかして欲しかったが・・

ウィラポンの髪型はなんとかして欲しかったが、レベルの高いボクシングを見せてもらった。

e0028123_2114620.jpg9月15日、タイのナパーポンと西岡利晃(帝拳)のWBCスーパーバンタム級タイトルマッチは、レベルの高い世界タイトルマッチだった。 両者とも特徴のあるすばらしい選手。 西岡もよかったが、ナパーポンのスタミナとタフネスは驚異的で、もし世界タイトルマッチが昔のように15ラウンド制だったら西岡はつかまっていたかもしれない。 ナパーポンのセコンドについていたウィラポンが、西岡の勝利をリング上で祝福していた姿も印象的だった。

WBA世界ミニマム級タイトルマッチは、チャンピオン新井田を、ニカラグアのローマン・ゴンサレスが一気に粉砕してしまう一方的な展開となった。 新井田が弱いのではなく、明らかにこのゴンサレスがスーパーなのだ! ゴンサレスのパンチは体の芯に響いてくるのではないかと思わせるような強打。 距離感とスピード、パンチの角度も完璧。 圧倒的な強さという表現が適切な選手だった。 右目がふさがった新井田を4ラウンドにレフリーが止めてしまう形で終了したが、誰しもこれ以上は無理だと納得しただろう。 

質の高いボクシングを見せてもらえて嬉しかった。
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# by Hhisamoto | 2008-09-15 11:31 | ■おやじスポーツ

有明コロシアムの「東レパンパシフィック」

e0028123_116471.jpgここ数年(最近は特に)、週末のほとんどを子ども達といっしょに過ごしている。

今日は有明コロシアムで行われる日本最高の賞金総額US$1,340,000 (約1億6,000万円)の女子トーナメント「東レパンパシフィック」前哨戦(クオリファイトーナメント)を観に行った。
センターコートの雰囲気を子どもに味あわせたかったので、日本の奈良くるみ選手とハンガリーのグレタ・アルンのセンターコートでの試合を観た。 奈良選手は日本のジュニアのトップ選手だそうで、容姿やプレースタイルが似ているところからも「ポスト杉山」の呼び声があるとのこと。 残念ながら 6-3、7-6 で敗退したが、強烈なフォアハンドが印象的だった。

今日の観客はクルム伊達の試合が目当てだったようだが、小学校1年の末娘が、テニスを見るより球を打ちたいとゴネだしたので、一試合見終わったところで会場を後にした。

e0028123_3393712.jpgそれでも今日は、練習からあがってきたアナ・イバノビッチをすぐ間近で見ることができたので収穫あり! 彼女は今年、全仏オープンで優勝して世界ランキングNo.1となったセルビアの選手。

ロシアのシャラポワもいいが、このイバノビッチが美しい!
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# by Hhisamoto | 2008-09-13 10:15 | ■おやじスポーツ

後楽園ホールのボクシング

e0028123_120113.jpg金子ジムからチケットがまわってきたので、後楽園ホールへ行く。

日本ウエルター級タイトルマッチであったため、観客の入りもよかったし、KOで決まる試合も数多く、盛り上がっていた。 それでも、アメリカ時代からの仲間である伊村氏と私は、オヤジまるだしの不遜な話しをしながらリングを見ていた。
今の後楽園ホールは、学生風の若い女性客も多く、照明は健康的な明るさを常に放っている。 ホールの片隅には喫煙ルームが設けられ、ルールに従い行儀よく観戦するのだ。

昔の後楽園ホールはタバコの煙りが立ち込めていた。 現在よりずっと薄暗い照明の中でスポットライトがリングに集中していたため、おのずから孤独な闘いの舞台が演出されていた。 リング上での激しい闘いはもとより、リングサイドではガラの悪いオヤジの野次が飛び、応援にきたスジ者同士が喧嘩をはじめるなどの光景があった。 男どもに混じってまれに見られる女性客といえば、人目を引く身なりとフェロモンを周囲10m四方にふりまくような女性がよくいた。 ここ後楽園ホールに足を踏み入れれば、そんな非日常的な雰囲気が期待できたのだ。 

ふたりのオヤジは、そんな不真面目なワクワク感が足りないことに気づいたのかもしれない。
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# by Hhisamoto | 2008-09-09 10:19 | ■おやじスポーツ

築地 鳥籐分店の「塩」親子丼

e0028123_20401067.jpg親子丼といえば、あの甘いみりんタレの味が思い浮かぶのが普通ではないだろうか。 ところがどっこい築地場外の鳥籐分店には、ノーマルの親子丼と並んで塩とカレーの親子丼が用意されている。

分店と称しているのは、1ブロック裏手に元祖「鳥籐」があるためだが、こちらは明治40年創業、筋金入りの業者向け鶏肉専門卸し店。 名古屋コーチン、比内地鶏、阿波尾鶏から、台湾産北京ダック、ファグラまで、しかも正肉から希少部位に至るまで手に入らないものはなさそうだ。 そんな宝の冷蔵庫から出てくる鳥を親子丼にしてくれるのが分店だ。

想像することがむずかしかった「塩」親子丼を初めて食べて感激! もう私の味覚脳は、親子丼の塩味とはこういうものだ、と完璧に洗脳された。 あと味までさっぱりとしていて、みりんタレの甘アマしさは残らない! たまごと鳥本来の美味しさが引き立つ。 添えられてくる鳥だしのスープがまた最高。 おとなの食べる親子丼はこれかな!
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# by Hhisamoto | 2008-08-21 20:38 | ■B級グルメ

インド料理研究家の香取薫さんと

e0028123_17182182.jpgインド料理研究家の香取薫さん、フクイカレーの福井氏と三人でお会いすることができた。

昨夜は、分とく山で野崎さんの料理とお話しを伺うことができて、なんとも楽しい会食だったが、私にとってはさらに充実した楽しい時間だった。

香取先生のインド料理教室には、私も以前に1年半ほど受講させていただいた。 夜の6時30分から始まる教室への参加は、未知のとびらを開く新鮮な感覚があった。 インド料理を深く愛してやまない香取先生の言葉が、軽いストームのように仕事の疲れを別次元へ吹き飛ばしてくれた記憶がある。 今回は、常に新しいカレーの創作と自己啓発を怠らない福井氏の想いが、香取先生の貴重な時間をゲットした。 (写真は、武蔵境スターバックスにて、香取薫さんと福井氏)

今日パーティに行かれるという香取さんは、目にも涼しく鮮やかなインド衣装での登場! 話しは、あっという間に冷凍設備のノウハウから食の在り方にまで及んだ。(実は、そんなに硬い話しばかりではなく、面白いよもやま話しが多かったが!) 私には、二人が、どうしたらこの美味しさや楽しさをより広く伝えられるか、というテーマに取り組まれているように聞こえた。 福井氏は、現在通販のみで勝負しているが、店は持たないのかとの声も出ている。 香取さんは、優秀なインストラクターが多く育ったこともあり、さらに教室を拡充して行きたいご様子だった。 

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。」
香取さんも福井氏も前しか見ていなかった。
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# by Hhisamoto | 2008-07-20 17:09 | ●『フクイのカレー』

今、私に考えられる最高のおもてなしの店

80年代の後半、私がアメリカでたいへんお世話になった甲斐さんが帰国された。
今、私に考えられる最高のおもてなしの店といえば、野崎さんのいる「分とく山」をおいて他にないので、フクイカレーの福井氏との3人で会食をセッテイングした。

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結局、甲斐さんは「分とく山」を大いに気に入ってくれて、銀座の夜まで含めて、全面的にごちそうになったのは我々の方だった!

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e0028123_19212026.jpgあゆのうまみを絶妙に使った「あゆご飯」。 おそらく一番最初に出されたら、この一品だけで満足してしまうだろうと思えた。 いつ頂いても、ご飯そのものが抜群においしいのが、分とく山の単純にして大きな特徴だと思う。

相変わらず取材等で昼間は忙しいという総料理長の野崎さんだが、この板場に立つことを第一に優先しているという。 
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# by Hhisamoto | 2008-07-19 19:18 | ■B級グルメ

『夏向きトマトカレー』 by フクイのカレー

e0028123_21382618.jpgプロボクシンングにも4回戦の試合があるように、プロテニスにもマイナーなトーナメントがある。 今日、子どもたちを連れて観に行ったのは、東京・昭島で行われた「昭和の森国際女子テニストーナメント2008」の準決勝。 賞金総額は$10,000だ。
注目したのは、ITFのランキングで966位の宮崎優実と522位の前川綾香の試合。 気温30度をかるく超える炎天下の中で、3時間のフルセット勝負となった。 結局、抜群のスタイルとルックスのよさを持つ宮崎選手が粘って勝利をつかんだ。 (私の応援がつうじたのだろうか!)

この手のプロの試合に学ぶことは多い。
まず、身の回りのことはすべて自分自身で行っていること。 あたり前かもしれないが、事務的な手配から直前のコンディショニングまですべて自分で行う。 そして試合に至るまでのすべてが孤独な戦いとなる。 頼れるものは自分自身であり、だれも助けてはくれない。 ほとんどない応援の中で、淡々と進む試合に集中し、また、自分自身で気合を入れて、気持ちを奮い立たせて戦わなければならない。 特に炎天下の消耗戦を3時間にわたって勝負を捨てることなく戦い続ける体力と精神力、そしてモチベーションの維持は、ここに至るまでにどれだけの苦しい練習をこなし、情熱を傾けてきたかがはっきりと表われると思う。 私が子どもたちに望むことも、夢中になれるものを自分で見つけ、自分で考えて行動するこんな力強さだ。

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夏向きに作ったというフクイのトマトカレー。
梅干しとそのシソを使っているというスープのようなカレーだ。 ゴハンと合わせるのが難しそうに思えたので、バゲットで食べることにしたが、これが正解! 風味の強いバターを合わせた香ばしいフランスパンで南欧風に楽しめる味だった。

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  「フクイのカレー」とは
  愛知県豊橋のカレーシェフ・福井英史氏が作る至極のカレー。 
  現在、電話(0532-61-4269)による通販でしか入手することができません。

  (紹介されているサイト

e0028123_11313429.jpg ポークカレー辛口   400g×2袋 (4食分) ¥1,155
 ハヤシソース     400g×2袋 (4食分) ¥1,260
 トマトと味噌のカレー 400g×2袋 (4食分) ¥1,365

 野菜カレー       400g×2袋 (4食分) ¥1,365
 ポークカレー2008  400g×2袋 (4食分) ¥1,365
 フクイのカレー2008 400g×2袋 (4食分) ¥1,470

 おまかせ  ¥4,200
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# by Hhisamoto | 2008-07-12 21:41 | ●『フクイのカレー』

『赤めだか』 立川談春

e0028123_21381841.jpgこの本の一番最後の章「誰も知らない小さんと談志」が泣ける。

「そんなことはしなくていい。 あのな、談志は一家を構えて、たくさんの弟子をとって、独立して立派にやっている。 今更俺のところに来なくてもいい。 あいつは・・・、今のままでいいんだ」 柳家小さんの丸い仏様のような柔和な顔が浮かぶようだった。


立川談春という人の奇特さは、立川談志の弟子であるにもかかわらず、なんとこの柳家小さんと桂米朝という二人の人間国宝に稽古をつけてもらっていること。 (それぞれの稽古に至る場面が妙におもしろい) 思い切りのよさとまわりの人間に助けられ、老齢の師匠を担ぎだしてしまう若気の至り。 スリリングな感じさえする!


それから、二ツ目に昇進する際に黒紋付、袴、名入りの手ぬぐいを作らなければならなくなったが、手元には5万円しかない。 この時、談春は競艇でひと儲けして一式を作ろうと考え、戸田競艇場に行くが、男度胸の一発勝負ができなくなるくだりがある。 このシーンがまた臨場感にあふれている。 

勝つことを意識した勝負に、喉がヒリつき、目がくらみ、船券を買いに体が動かない精神状態におちいるのだ。 レース場のスタンドの椅子に座ったまま、六日間連続で朝の10時から夕方の4時まで自問自答を繰り返す。 戦って負けたならまだしも、戦うことすらできない不甲斐ない自分と戦っていたのだ。 もう、博打で儲けるとか着物を買うとかはどうでもよくて、とにかく5万円分の船券を買うことが本人にとっては重要なことになっていた、というこの気持ちはすごーく分かる。

結局、この談春、70倍の大穴を当てて40万円の配当を手にする。
あまりのことに競艇場のトイレで吐いてしまうが、腹一杯の焼肉を食べて、吉原に行く。 翌日、一年分溜まった家賃30万を払うことになり、手元にはまた5万円しか残らなかったので、再び戸田競艇場へ出陣。 5万円の一点勝負の結果はお約束通りのハズレをくらい、父親の前に土下座して着物を買ってください、とお願いする・・・

このあたりは落語そのもののようでおもしろい。
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# by Hhisamoto | 2008-07-02 21:37 | ■えせ文化人(本、映画・・)

100万人のキャンドルナイト

e0028123_2247570.jpg辻信一さんの『スロー』メッセージに感化され、その存在を知ってから今年で2年目の100万人のキャンドルナイト。

今年のホームページはこんな暖かいデザインになっていた。
私の中では、経済・消費・物質中心の時代に終わりを告げて、こころの充足感、日常の等身大の幸せを大切にする気持ちを再認識する時間だと思っている。

今年の5月、10年間連れ添った愛車「サターン」を引退させた。
アメリカが好きだった私が日本で買い求めたGM車サターン。 日本で3000台しか走っていないレアもの感覚を楽しませてくれた。 はじめてのチャイルドシートをつけて走ったのもこのクルマ。 それから10年、5人の家族を乗せて走ってくれたこのクルマ。 エンジン音は大きく、決して快適なクルマではなかった。 キーも入っていないのに、突然クラクションが鳴り出した。 大雨の日にワイパーは止まるし、電気系統のトラブルにはずい分と泣かされた。 楽しい思い出が満載のサターンよ、ありがとう!

昨年、会員制大型ホールセール『コストコ』のメンバーズカードを捨てた。
アメリカらしいダイナミックで雑多なモノ文化がこのコストコによく表われていた。 ばかでかいショッピングカートに子どもを乗せて、倉庫のような売り場を駆けめぐり、食いきれないほどの肉のかたまりと飲み物や遊び道具を買い込む。 帰り際には、とんでもなくでかいピザとホットドックにクラムチャウダーを買って家族でほおばる。 たいした味ではないけれど、家族でバーベキューする感覚にも似た楽しいひと時だった。
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# by Hhisamoto | 2008-06-22 22:41 | My room

あしたの辰吉丈一郎!

現在の辰吉丈一郎の記事を読んで驚いた。
彼はまだ現役として、バンタム級世界挑戦の機会を待ち続けて練習をしているという。

体重は、この5年間、バンタム級のリミットをきっちり2Kg下回る55.5Kgをキープ。
酒や女はおろか、夜更かしもしない生活をおくっているという。
「家庭が大切」という彼は、炊事、洗濯、掃除をすべてやるという。
収入はゼロ。 夫婦と、16歳の長男、11歳の次男の4人家族。
食事は一日一回 (おそらく家族と共に夕食をとるのだろう)。
夕方になると、決まりごとのように、ふらりとジムにトレーニングに行くという。

e0028123_092993.jpg「昔は強かったチャンピオン」などと言われながら、得意顔で大阪の夜の街で酒を飲んでいる姿を、多少なりと想像してしまった自分が恥ずかしい。 そこには、リングに上れなくても、短気を起こすような安っぽい男の姿は読み取れなかった。 ホンモノはいるもんだ。 高潔で男らしい「主夫」が。 その姿は、ストイックなどという表現はすでに通りこして、人間の生き方として光るものを感じた。

興味深いのは、朝のロードワークの話し。
「ボクサーやから朝は走る。 しかし、今の状況って、毎日練習続けるが、ものすごくつらいんですよ。 普通の人だと、健康のためとか、ダイエットとか、目的があるやないですか。 本来ボクサーは試合があるから走るわけでしょ。 ないんですよ。 僕には目標が。 試合も決まらんし」 「だったら、やめたらええ、となるけども、やめてしまうと、僕の負けになるんですよ。 何のために走ってんのやろと思って、女房に聞いたことがあって。 『念のためや』言われて。 あ、そうかぁ。 もう考えんのやーめたってね」

なんて人間らしい生きザマなんだろう、と感心する。
きっと、支える嫁さんもまた人間としてすばらしい感性をもっているのだろう。
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# by Hhisamoto | 2008-06-19 22:47 | ■おやじスポーツ

ボクシング世界タイトルマッチ in 武道館

e0028123_22303456.jpgバンタム級の長谷川穂積と、スーパーフェザー級のエドウィン・バレロが観れるというので、仕事の帰りに日本武道館に寄って世界タイトルマッチを観戦した。

私としてはどちらかというとバレロが見たかった。 この手の南米の選手は一見するとあまりスピード感があるように見えないが、ところが実際はとんでもない。 射程距離に入ると、すべるように速い独特のベタ足のステップインから、重い左右のパンチを振りまわして相手をしとめるまで打ち続けるボクシングスタイルだ。 (私はノークリンチで闘うこの手のラテン系ボクシングが大好きだ) バレロに挑戦した36歳の挑戦者・嶋田雄大は、それなりにこの強打を研究し、防いでみせたが、最後はあっけなく7RTKO負け。 (レフリングがいまひとつだったのが残念)

今夜の長谷川穂積は特にキレがあった。
2RTKOだったので、相手が弱すぎるとのヤジも多くとんだが、あれだけのスピードとタイミングのボクシングの前では相手との差が大きく見えるものだと思えた。 シャープに研ぎ澄まされた薄刃のナイフのような切れ味! 海外での試合を望んで自らのモチベーションを高め、節制と努力を怠らないチャンピオンとしての姿勢は見事。
(しかし、この試合もあっさり止めたレフリングがイマイチだった)

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帰りの地下鉄・九段下駅は混んでいたので、いつものバー「ネバーランド」でギネスを一杯のんでから帰ることにした。 座って世界戦のパンフレットをカウンターに置くと、「観にいっていたんですか!」とマスターが声をかけてくれた。 聞けばマスターの目下の趣味はボクシング。 野口ジムで汗を流し、第一回おやじボクシングにも参戦したツワモノだと知った。

オフィスに近いお気に入りのバーでボクシング談義ができるとは思わなかった!
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# by Hhisamoto | 2008-06-12 11:13 | ■おやじスポーツ

「生き方の原則 - 魂は売らない」 H.D.ソロー

水泳のジャパン・オープンで、スピード社製レーザーレーサーの水着を着た選手が日本新記録を5つも出した。 こうなると日本に限らず、選手たちは北京オリンピックで、何を着て試合に臨むかが当然問題となる。

解決策はひとつ。 オリンピック出場選手は全員「裸」で泳げばよいのだ。 オリンピック委員会が裸で泳ぐことを規定してしまえばいいのだ。 「水着が泳ぐのではない、選手が泳ぐのだ」と言うのなら、全員裸になればこれ以上の公平はないのではなかろうか。

環境問題の原因である現代の行き過ぎた生産競争が取り沙汰されている昨今、原点回帰を図るべく古代ギリシャオリンピックのように裸で競技すればよいのだ。 こんなことを言うと「それじゃあ、テレビ放映できない」とかいう意見が当たり前のように出る。 なぜかテレビを中心に(=経済中心に)物事が考えられるのだ。 ・・・ものごと、何を基準に考えるかだけだ。  

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e0028123_815429.jpg自分の気に入った仕事に心ゆくまで専心している人が非常に少なく、ほんの少しのお金や名声に目がくらんで、本来の仕事を捨ててしまう人が多いことを嘆いていたソロー。

ヘンリー・デイヴィッド・ソローは19世紀前半期の人なので、すでに1.5世紀を経過しているが、経済中心に心を奪われる社会形態は存在していたようだ。 ひとが群れ、社会が形成される時、必ずといってよいほど経済が社会構造を侵食し、人々の心のあり方をも支配してしまう歴史が常にあるらしい。 

ソローが生計を立てるために行っていた仕事は、学校教師、家庭教師、測量士、庭師、農民、ペンキ屋、大工、石工、日雇い労働者、鉛筆製造業、作家、詩人、など多岐にわたったらしいが、一貫した人間の自由を実践する生き方とその思想が、インドのマハトマ・ガンディーや、アメリカのキング牧師、ケネディーらに影響を与えるほどの力を持っていたことに今さらながら驚きを覚える。 不動の真理が存在するようで心がときめく!
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# by Hhisamoto | 2008-06-08 08:17 | ■えせ文化人(本、映画・・)

メルボルンの朝飯

受難は、成田発メルボルン直行ナイトフライトのカンタス便から始まった。

久しぶりにひとりでのオーストラリア出張。 10時間でメルボルン空港に到着するはずだったが、メルボルン周辺の濃霧により、急きょアデレード空港に仮着陸。 そこで給油を済ませて目的地のメルボルン空港に着くのに、さらに8時間を要した。 飛行機の中で18時間を過ごしたのは初めてだった。

当然、その日のスケジュールはすべて白紙となり、帰りのチケットの延期変更をしようとカンタス空港のカウンターで粘って交渉するも、適当な日程がすでに埋まっていて変更がきかなかった。 さらにレンタカーを運転するのも日が沈んでからとなり、宿泊地の「Load Lodge (ロードロッジ)」に到着するまでに暗闇の中で道を間違えながら数時間の苦闘をした。

e0028123_22373613.jpg到着したロードロッジのジャッキーさんとは3年ぶりの再会。 競走馬を何頭も育てる厩舎のおかみさんでもある。 すでに濃霧で飛行機の到着が遅れたことは察しがついていたようで、ねぎらいながら招き入れてくれた。 中世の洋館のようなたたずまいに3~4室ほどを貸室にしていて、アールデコ調の部屋とそれにマッチした調度品の数々。 現地のパートナー企業の方に無事着いたことを連絡したあと、シャワーを浴びると、天蓋のついたベッドで落ちるように寝た。 

e0028123_21583836.jpg翌朝はたっぷりのフルーツから始まるジャッキーさん自慢の朝食。 めずらしいフルーツや、フレッシュジュース、ベーコンエッグ、トースト、シリアルなどが空腹を満たしてくれた。 一気に健康的な生活へ軌道修正したような気になれた。 
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# by Hhisamoto | 2008-06-04 21:50 | ■B級グルメ

NHKドラマ『トップセールス』の夏川結衣

e0028123_23174512.jpgきれいなお姉さん、夏川結衣のことは知っていたけれど、大人の美しさ・涙・哀愁 ・・・、このドラマでは最高にいい表情をしていると思えた。

話しは、(私にも記憶のある)昭和50年代の高度成長期後半から始まる。 まだ男性中心の企業構造が当たり前の風潮の中、懸命に働ける場所を求めて、自動車セールスの世界に入る。 そして「女に車が売れるはずがない」という常識を覆してトップセールスマンに成長する。
やがて舞台は、バブルの時代とそのバブルがはじける80年代後半と90年代に入る。

ちょうど86年から91年までの5年間をアメリカで過した私にとっては、このバブル期の日本の状況が分かっているようで、実はよくわからない時代だ。 日本からアメリカに来るビジネスマンがやたらと羽振りが良かったり、ラスベガスでの異様な散財ぶりなどは、どう考えても普通じゃないと思えるかたわら、「自分はこのアメリカの片田舎で何をあくせく働いているんだろう」と取り残される感覚があった。 そのせいか当時の日本を舞台にしているこのドラマが楽しめた。

エンディングに流れる平原綾香の主題歌も時代の情感とマッチしてよかった。
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# by Hhisamoto | 2008-06-01 21:44 | ■えせ文化人(本、映画・・)

琴欧洲の初優勝

e0028123_18555760.jpg琴欧洲を育てた先代の師匠・佐渡ケ嶽親方は、そのガマガエルのような顔で「多くの外国人力士が来たが、彼の人間性が最高」と称えていたのを覚えている。

晩年、車イスに座りながらも、愛弟子・琴欧洲に限りなく愛情を捧げた姿が印象的だった。 大関昇進した後は膝の故障に悩み、「休場して治療したい」という琴欧洲に対し「ケガは稽古で直すもの」と厳しくもあった。 2年半の低迷に、よく耐えたと思う。

五月場所・14日目にして優勝を決めた琴欧洲は、支度部屋へ戻る通路で、現在の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)と対面、固く握手を交わし丁寧に頭を下げた。 先代が惚れ込んだ礼儀正しい琴欧洲の一面を見たようで感動的だった。
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# by Hhisamoto | 2008-05-24 18:21 | ■おやじスポーツ

近ごろの旅スタイル

数年借りていたアパートを解約して出ていく時、驚くほどきれいにかたずけていく人がいる。 「飛ぶ鳥あとを濁さず」とはこういうことか、と感嘆してしまうほど完璧に。 だれに誉められるわけでもない。 また、多少の汚れが残っていたところで、だれに責められるわけでもない。 それでも折り目を残し、凛として立ち去る人がいる。 案外そんなところに人間本来の「人となり」が映し出されるのかもしれない。

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e0028123_20152132.jpg休みを利用して北へ旅した。 
最近の我が家の旅行スタイルは「旅籠屋」というアメリカンスタイル・ロードサイド型の素泊まりホテルをとって車で移動する方式。

部屋の中ではキングサイズの2つのベッドを隙間なく寄せて家族5人でザコ寝。 風呂は近くの温泉ランド。 子どもたちも大喜び! 家族旅行にはこれが最適。

ベンチャービジネス「ファミリーロッジ旅籠屋」として、数年前から日本各地にどんどんとフランチャイズ店を増やしている。 (リタイヤした方が投資して自分の宿を経営するフランチャイズ形式とみた) どこの旅籠屋に行っても作りはまったく同じ。 まるでコピーして持ってきたよう。 でも、使い勝手のよさで合格!

e0028123_2015036.jpgサントリー白州蒸留所にも立ち寄ったし、そのすぐ隣りにあるお菓子の「シャトレーゼ」工場も見学した。

私がハンドルキーパーだったのでウイスキーの試飲はできなかったが、シャトレーゼの工場ではアイスクリームが食べ放題だった。 イスに座ってガラス張りの工場内を見ながらアイスクリームを食べていると感じた「懐かしい」におい。 これは洋菓子工場特有の生クリームと焦げた糖分のにおいだ。 子どもの頃、私の育った環境に常にあった懐かしいにおい・・などと感傷に浸りながらアイスクリームを6つほど食べると、身体が完全に冷えきっていた。 
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# by Hhisamoto | 2008-04-29 20:14 | My room

槇原敬之 『遠く遠く』

春はいい!
新しい環境への期待と多少の不安が混じった話しを聞くこと自体が嬉しい。
進学や進級の門出は明るいニュース以外のなにものでもない。

甥っ子が、めざしていた中学に進学することができたと聞いた。
自分の子どもができて、初めて他人の子供も可愛いいと思えるようになった未熟な私にも、ほんとうに新鮮な感覚で聞くことができた。 自分のことのように喜べる自分に対しても嬉しかった。
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e0028123_19222392.jpg槇原敬之の歌詞には心に響くものがある。

大切なことは「変ってくこと」「変わらずにいること」♪。
この意味深いフレーズなどは、いったいどこから生み出されてきたのだろうかと思う。 前に進むために変っていくことと、環境や自分の立ち位置が変っても、頑固に変わらずにいたいと思う部分。 みんなが持っている感覚だと思う。


外苑の桜は咲き乱れ
この頃になるといつでも
新幹線のホームに舞った
見えない花吹雪思い出す
まるで七五三の時のよに
ぎこちないスーツ姿も
今ではわりと似合うんだ
ネクタイも上手く選べる

同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
「元気かどうか心配です」と
手紙をくれるみんなに

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

いつでも帰ってくればいいと
真夜中の公衆電話で
言われたとき 笑顔になって
今までやってこれたよ

どんなに高いタワーからも
見えない僕のふるさと
なくしちゃだめなことをいつでも
胸に抱きしめているから

遠く遠く離れた街で
元気に暮らせているんだ
大事なのは「変ってくこと」
「変わらずにいること」

同窓会の案内状
欠席に丸をつけた
だれよりも今はみんなの顔
見たい気持ちでいるけど

遠く遠く離れていても
僕のことがわかるように
力いっぱい 輝ける日を
この街で迎えたい

僕の夢をかなえる場所は
この街と決めたから
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# by Hhisamoto | 2008-04-20 19:17 | My room

はまりTVドラマ『ミディアム』

e0028123_1694786.jpgいま、寝不足に悩まされるほどハマっているドラマがこれ!

アリゾナ州検事局にパートで勤める平凡な主婦アリソン・デュボアが、サイキック(霊能力)を駆使して事件を解決していく。 と、そこまで聞くとよくあるドラマ話しとなってしまうが、このアリソン・デュボアなる霊能力者は実在の人物であり、半生を綴った著書あると聞くと、よりドラマの見方に深みが増すのは私だけではないはず。 実際、ストーリーもプロットもよくできていて引き込まれる。
私のお勧めは、レッスン1の第5話「訪れた危機」。
魔女狩りのごとく証人喚問を受ける主人公アリソン・デュボアが、見ている私たちの想像をはるかに上回る言動で危機を乗り越える。 (思わずうなってしまうシーン!)

それから、全編に普通の5人家族の生活感がただよっているところがいい。
毎朝、3人の子どもの朝食と学校への送り迎えから始まり、夫と協力し合いながら暮らす平凡な一家族の様子がある。 (嫁さんは、年代も家族構成も似ているうちの家族とダブらせて見ているらしい。)  どんな超能力があろうとも、人間らしい喜怒哀楽のある暮らしに勝る幸せはない、というのがこのドラマの底辺に流れるテーマということか。


e0028123_1716363.jpgまた、私と嫁さんが長期ハマっているドラマは、なんと言っても『ER』。 (もう、10年以上になるのでは)

主人公を定めず、ひとつの救急病棟を舞台に、ドクター、看護師、事務、そして運び込まれる患者に、それぞれの人生模様が交錯する。 仕事、恋愛、結婚など、人生観や価値観が乱れ飛び、人間の生き死ににドラマが凝縮されている、といった感じ。 なんとも生々しい感覚に夫婦でハマっている。

最近、日本語で聞きながら、字幕を英語で見ている。 雰囲気だけの意訳がほとんどなく、翻訳が忠実でしっかりしているので、英語の勉強になる。
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# by Hhisamoto | 2008-04-13 16:07 | ■えせ文化人(本、映画・・)

三浦綾子 『塩狩峠』

今年は桜も早めに咲き誇り、4月には葉桜が残るのみ。
予定していなかったが、末娘の小学校の入学式に参列することができた。 私は3人目の入学式にして初めての参加だったが、(聞いてはいたが)父親の参加が多いのに少々驚いた。 (良いことだが)皆さんそんなに余裕をもって仕事をしているのだろうかと思ってしまう。 ビデオ撮影にもみんな余念がない。 聞けば授業参観日にもビデオ撮影は盛んで、先日は教壇側に立ってビデオを回していた父親が教師から注意されていたという。

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e0028123_19294310.jpg初めて小説を読んで涙したのは、たしか中学生も終わりの頃に読んだ三浦綾子の『氷点』だったと記憶している。 殺人犯の娘であることを知った陽子が、雪道をひとり行く姿を思い浮かべ、その足取りはどんなに重かったことか・・と、ノーテンキで純だった中学生は想いを馳せたのだ。

それ以降、三浦綾子作品を読んだことはなかったが、先日風邪でダウンした際、活字中毒気味の私はすぐにテレビに飽き、何か読み物がないかと部屋の中を探し回った。 その時、嫁さんの持ち本の中に「塩狩峠」を見つけた。

自分に誠実に生きる主人公・永野信夫は、ねじれた心の同僚にも自らを賭して接する。 また、生まれつき足が悪く、肺病とカリエスを患うふじ子を愛している自分を確認し、結婚を決意する。 しかし、結納を明日に控えた信夫が乗った列車が暴走する。 手動ブレーキに飛び乗った信夫が全力で列車を止めようとする。 スピードは落ちるが危険な塩狩峠にさしかかるまでに完全に止めなければならない。 信夫は躊躇なく身をもって列車を止める。
・・ 全編、その圧倒的な人間愛に押しまくられる。

明治42年、人命救助のために殉職した長野政雄という実在の人物がモデル。 鉄道職員であり、キリスト教の信者であったこの方の実話にもとずく話し。 テーマは「ひとに義人なし、一人だになし」という聖書の言葉。
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# by Hhisamoto | 2008-04-07 19:25 | ■えせ文化人(本、映画・・)

中村うさぎ 『さすらいの女王』

e0028123_21282152.jpg「中村うさぎ」という方をはじめて知ったのは昨年のNHKのトーク番組だった。

たしか、ゲストとして呼んだ夫婦に対して質問などをして、二人で乗り越えた苦労話しや面白エピソードを引き出していく番組の司会をやっていた。 司会でありながらも彼女が発する言葉の端々に、「この方はナニ者?」と一風変わった魅力を感じることがあり、記憶に残る。 そして、この中村うさぎ氏とは、港区役所から税金滞納で銀行口座まで差し押さえられながら、借金してでもブランド品を買いまくり、美容整形は顔の若返りから豊胸に至るまで施すツワモノであることを知る。

さらにゲイの男を夫に持つ結婚生活をしていて、よそ様の夫婦生活を云々するより数段面白い話しがドバドバと溢れ出てくる方であることを知り、近年のNHKのキャスティングもなかなかやるな、と感じさせてくれたことを覚えている。

そんな中村うさぎ女史の書きモノを初めて読んで、またまたビックリ!
この方の生きることへの探求心がしっかりと記されている。

子宮筋腫やガンの気配に脅かされながらも、人工的な若さと引き換えに、自らの欲望の重荷をこれからも背負っていく覚悟はできている、と明るく語るうさぎ女史に、ただならぬポジティブさと人生哲学を見出す読者は私だけではないはずだ。

さらに、氏自身のあとがきや、その氏を取り巻く方の解説に至るまで面白い。

かつてアントニオ猪木は、「ほんとうの借金とは五十億円以上しないとダメだ」
「それじゃ、絶対、返済できないじゃないですか」
「そうでもないよ。 借金が五十億を超えれば、『自己破産だけはしないでください』とカネの貸し主が頼んでくるようになる。 つなぎ融資もしてくる。 だから当座のカネには困らないもんだ。 その内、借金を肩代わりしてくれる人が出てくる。 カネに関しては、人生なんとかなるよ。 だから、ほんとうにやりたいことを、誰が何と言おうとやりぬくことだ」・・・

この解説を書いた佐藤優氏は、「外務省のラスプーチン」と異名をとったロシア情報分析のエキスパート。 その佐藤氏が参議院議員だった頃のアントニオ猪木から教わったという「ほんとうの借金」についての話しを持ち出して、うさぎ女史にエールを送っている。
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# by Hhisamoto | 2008-03-30 21:27 | ■えせ文化人(本、映画・・)

フランツ・カフカ 『変身』

e0028123_11123055.jpg「ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。・・・」で始まり、家族にさえ疎まれながら最後は自室の暗闇で衰弱して死んでいく。 読後感はと問われれば、どうにも重苦しい話し。

フランツ・カフカという人は、生涯を一役人として暮らしながら作品を残したというが、社会的な名声や表現する舞台を得なかったことから、粛々と平凡に市井として生きる民としての、心の内面を表したのかもしれない。

e0028123_11345644.jpg同じく比喩の利いた話しでは、ジョージ・オーウェルの『動物農場』がある。 豚が法律を制定し、農場を支配する様子を描いていたが、この話しからは社会を構成するヒエラルキーや支配の成り立ちを比喩していることがはっきりと読み取れる。 しかし、カフカの『変身』は、もっともっと心象的に人間の深い部分を表現しようとしているんだろなぁと思えた。

どうも最近、新刊本との出会いが少なく、この手の20世紀初頭モノに立ち戻っている。 
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# by Hhisamoto | 2008-03-08 11:11 | ■えせ文化人(本、映画・・)