天ぷらの新宿 『つな八』

e0028123_2132198.jpgオーストラリアの提携先からリチャードさん来日。
はじめての日本ということで、仕事の打合せ時間以外は、みんなでいろいろなところへ案内した。 秋葉原の総合電化製品売り場へも立ち寄ったが、日本らしい食事ということで、天ぷらを食べさせることになった。 (なんとも安直な発想!)

私としては、この最後の天ぷら茶漬けがうまかった。
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# by Hhisamoto | 2008-02-13 21:00 | ■B級グルメ

神楽坂 『アグネスホテル』の K’s Bar

e0028123_20584150.jpg1980年代の後半、アメリカ西海岸でいっしょに過ごした仲間2人と再会することに。 どこで会おうかと私が選んだのが神楽坂の隠れ家的ホテル『アグネスホテル』1階の K’s Bar! 迷うように入り込んだ神楽坂の路地裏にある。

そこからさらに二軒をはしごして、すっかり酔った。
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# by Hhisamoto | 2008-02-08 22:55 | ■B級グルメ

エスニックカレー「パンチマハル」の極辛

e0028123_1937376.jpg5段階の辛さを選ぶことができるエスニックカレーを食べさせてくれる。 野菜カレーを2段階目の辛さで食べたが、それでも十分に辛かった。 隣の席では東南アジア系の男が5段階目の極辛を平然と食べていた。 

御茶ノ水に近いこのあたり、金ペン堂で万年筆を見たり、三省堂・自由時間で文房具を買ったりするのも楽しい。 ・・・ 神田神保町
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# by Hhisamoto | 2008-02-07 19:34 | ■B級グルメ

オリンピック記念青少年総合センターにて

e0028123_1946649.jpg東京オリンピック選手村の跡地だった一部を施設として利用し続けているらしいが、はじめて中を見てその立派な造りに感心。  40年も昔によくこれだけの近代的な建造物を作ったなぁ、と感心。 オリンピック誘致による景気の扇動、経済効果を期待する政治家がいることを、あらためて納得させられた。

地元国立の幼児教育に関っていることから、代々木のオリンピック記念青少年総合センターで行われた全国規模の会に出席した。 日本全国から集まってきた幼稚園、保育園、あるいは自主保育の団体の保育者や運営者が集ったが、その席でさまざまな有益な話しを聞くことができた。

たまたまカフェテリアで隣り合わせて、昼食をとりながら語ってくれた女史の話しにも感銘を受けた。 福井県で40年に渡って保育園を運営してきたその方の話しは、国が保育園として認可を出す代償に求められてきたことは、保育は人間形成の場というよりも、経済的・政治的な効能が優先されてきたことだったという。 しかし、そんな状況の中でも幼児期の体験や心の成長が、その後の人間形成にどれだけ重要であるかに気づき、独自で「人間が育まれるの場」とする努力を積み上げてきたという内容だった。 高齢にも、逆風の現況にも屈することなく、少しでも新しいものを取り入れて前進するために東京まで勉強しに来ていたのだ。

人は、『気づき』があることで大きく違ってくるなぁ、と感じる一日だった。

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# by Hhisamoto | 2008-02-02 22:40 | My room

飯能 『ムーミンの屋敷』

e0028123_23294391.jpg入間川の流れる飯能市には、「あけぼの こどもの森公園」というところがあり、その中に、私ら親子お気に入りの『ムーミンの屋敷』がある。

所用で飯能に出かけると必ずこの公園に立ち寄り、ムーミン屋敷に入り込む。 天然切り出しを思わせるずっしりと重そうな木材が柱に使われ、呼吸するような漆くいの壁土におおわれている。 素朴で闊達な金属工芸や機能する暖炉の暖かさもいい。 すべてに手の込んだ三階建てのその仕様に驚かされる。

e0028123_23301053.jpgこども達はこの中で、かくれんぼうなどの素朴な遊びに夢中になる。 小さなこども達には、隠れる場所を十分に連想させる何かがあるらしい。 ここは無邪気な遊び方に興じさせてくれる空気に満ちている。 こども達も、DSで遊ぶ姿がまったく似合わない場所であることが分かっているかのようだ。
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# by Hhisamoto | 2008-01-26 23:34 | My room

国立 『更科甚吾郎』

e0028123_23555857.jpgとにかく寒かった。
自転車で地元・国立の集まりに参加した帰り道、そば屋の甚吾郎の看板に吸い寄せられるように店に入った。 いつも見る渋い店造りの中は、期待通りの年代モノ。 迷わず日本酒の熱燗をつけてもらい、手酌でグビリ! 冷えきったからだに染み入るような一杯、最高!

環境問題を考えて行き着いたのは、私の好きな作家・山本一力の『自転車操業』という言葉の解釈。 立ち止まったら倒れてしまう、非常に不安定で悪い状態を意味する表現として使われているが、人は自転車操業の精神を忘れてはいけない、と書いていた。 

日々を働いて生きる。 今日も生きて働く。 その繰り返しが人間らしい暮らしなんだ、という。 それ以上でもなければ以下でもない。 立って半畳、寝て一畳。 あまり利口になりすぎて、楽をしようとするとろくなことがないのかもしれないなぁ、などと熱燗に温まりながら考えた。
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# by Hhisamoto | 2008-01-20 23:54 | ■B級グルメ

フクイカレー2008

e0028123_21454542.jpg豊橋のカレーシェフ・福井英史氏入魂の一品がコレ!
鶏肉、牛肉、豚肉を圧力鍋で煮込んでベースを作ったという「フクイカレー2008」。

昨年のカレーより辛さを抑え、バランスのとれたまろやかさが出されていると思う。 同封のチラシにある『昨日つくったカレーより、今日のカレーをそれ以上に美味しくします』という言葉通り、今年のカレーは数段うまい。 プロの料理人にもお客さまが多いという理由がわかる気がした。

また、チラシには「A customer in the 2nd floor seat, importantly.」のフレーズがある。
これは、白井義男が日本人初の世界チャンピオンになった時、リングサイドの著名人と挨拶する白井を見て、育ての親であるカーン博士が言った言葉。  「君がまず挨拶すべき人たちは2階席にいる。 それは招待された著名人ではなく、なけなしのお金をはたいてでも君の試合を見に来てくれた人たちだよ」 という意味がこめられていることを、白井は瞬時に理解したという。


  「フクイのカレー」とは
  愛知県豊橋のカレーシェフ・福井英史氏が作る至極のカレー。 
  現在、電話(0532-61-4269)による通販でしか入手することができません。

  (紹介されているサイト

e0028123_11313429.jpg ポークカレー辛口   400g×2袋 (4食分) ¥1,155
 ハヤシソース     400g×2袋 (4食分) ¥1,260
 トマトと味噌のカレー 400g×2袋 (4食分) ¥1,365

 野菜カレー       400g×2袋 (4食分) ¥1,365
 ポークカレー2008  400g×2袋 (4食分) ¥1,365
 フクイのカレー2008 400g×2袋 (4食分) ¥1,470

 おまかせ  ¥4,200
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# by Hhisamoto | 2008-01-11 21:04 | ●『フクイのカレー』

山中湖のコテージにてエコ気分を

e0028123_21283419.jpg新しいコンセプトで昨年8月にオープンしたばかりの「PICA山中湖ヴィレッジ」というコテージに一泊した。

新しいコンセプトとは、オーストラリア・タスマニア大学の教諭だったビル・モリソンとゼミの学生だったデヴィッド・ホルムグレンが体系化した、持続可能な生活システムをつくり出すためのデザイン体系「パーマカルチャー」 permaculture 【パーマネント(permanent:永久の)とアグリカルチャー(agriculture:農業)という言葉を掛け合わせた造語】、同時に「永続的な文化」という意味も表すというもの。 http://yamanakako.pica-village.jp/p/concept.html

e0028123_2283657.jpgコテージにはテーマがあるということなので、手作り凧キット・こま・かるた・湯たんぽ・ゆず湯キットがあるという「日本の冬遊び」というコテージを選んでみた。

夜7時すぎからの天体観測ワークショップにも参加した。 しんしんと冷え込む夜に天を見上げて身体の芯まで冷えきった状態でカシオペア座の説明まで聞いた。 部屋に戻ると、子ども達はゆず湯に飛び込んみ、私は昔ながらのこたつにもぐりこんだ。

センターハウスには、工藤夕貴も使っているというペレットストーブがあった。


e0028123_21554619.jpgエコといえば、京都議定書の目標達成期間である5年間が今年から始った。 CO2をはじめ、対象となる6種類のガスを先進諸国で5.2%削減しようじゃないかというものだが、すでに厳しい状況が予想されている。 それでも、人間自身が自らの限界を認めて、共存のための道を模索しようとする行動には高い意志が感じられて、とても敬虔だと思える。

シンプルでいて本当においしかった夕食のこだわりコースや朝食を食べながら、そんなことを考えた。
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# by Hhisamoto | 2008-01-05 21:24 | My room

ミヒャエル・エンデの 『モモ』

e0028123_2339044.jpg私にとっては、現代の地球環境問題も、人間の精神についても分かりやすく表現してくれている驚きの一冊だった。

たまたま手にしたこの岩波少年文庫は、裏面に「小学5・6年以上」とあったが、児童文学とか寓話とかいう範疇に納まらない奥深か~い話しだと思う。 

人間性も、人の命というものも、この物語では『時間』という概念でとらえている。(実際にそうだと思う) この豊かな時間を人間生活から奪いにきた灰色の男たちがいる。 そして、文明社会の進展と共に人の心を奪っていく灰色の男たちと対峙するのが、年齢も素性も分からない浮浪児の少女「モモ」だ。

文明の進歩と便利な世の中が人間を豊かにする、と信じて歩む人間は多くの犠牲を払ってきた。 自然を破壊してでも得るべきものを追求してきたのが人間であるし、CO2を削減しなければ地球が危ういことに気づいたのも人間。 人間が生きるということには総量があり、所詮はトレードオフということなのだろう。 

この物語の最後に「作者のみじかいあとがき」という不思議な章がある。
作者のミヒャエル・エンデは汽車で旅をしている時、年齢もさっぱり分からない奇妙な乗客と同じ車室に乗り合せ、その男から長い汽車旅行の間にこの物語を聞いたという。 そして男は、「過去に起こった話しのように話しましたが、将来起こることとして話してもよかった。 どちらでもそう大きな違いはありません」と言ったそうだ。

この本にめぐり合ったからには、「忙しい」とか、「時間がないから」、などという言葉は今後使うわけにはいかない。
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# by Hhisamoto | 2008-01-03 23:37 | ■えせ文化人(本、映画・・)

映画 『ナイロビの蜂』と 『アンフィニッシュ・ライフ』

e0028123_22254193.jpg 『ナイロビの蜂』
アフリカの映像が、雄大な大地からスラムに至るまで美しい。 こういう映画は劇場でゆったり鑑賞すべきだと思うが、残念ながらビデオでチマチマと観た。

この作品でアカデミー最優秀助演女優賞を受賞したという女優レイチェル・ワイズの美しさも際立つ。 妊婦姿でおなかを見せる美しい入浴シーンは、当時妊娠していたワイズ自身の本当の妊婦姿だという。 (こんなことに感心するのは変でしょうか?)

印象に残ったシーンは、部族が襲撃され、飛行機で脱出する場面だ。
目の前の一人を救おうと必死になる主人公の外交官ジャスティン。 ところがいっしょに乗り込んだ部族の少女が、葛藤する大人たちを見つめ、運命に逆らわずに自ら飛行機を降りてしまう。 アフリカの哀しみが伝わってくる思いがした。

原作は巨匠ジョン・ル・カレの最高傑作小説といわれているので、ぜひ読んでみたい。


e0028123_2230257.jpg 『アンフィニッシュ・ライフ』
ハリウッドの特殊撮影やCGに飽きあきしている私はこの手の映画が大好きだ。 監督のハルストレムという方は、なんとも心温まるこんな映画作りが得意らしい。 老ロバート・レッドフォードやモーガン・フリーマンのダンディズムもまだまだいけてるし、11歳の少女も愛くるしい。 

舞台であるワイオミングの田舎は、人を襲う大クマさえも飲み込んで愛らしい存在にしてしまう自然の霊気を十分に感じさせてくれる。 

それにしてもジェニファー・ロペスは素敵だ!
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# by Hhisamoto | 2007-12-18 21:45 | ■えせ文化人(本、映画・・)

アラン・グリーンスパン 『波乱の時代』

e0028123_21264281.jpg私の嫁さんが、子どもの小学校でおきた「給食費の不払い問題」にえらく憤っていた。 費用負担に困窮する家庭に配慮した措置を逆手にとって、給食費を払わずにすませてしまおうとする保護者がいるのだ。 罰則がないルールなら平然と破る。 私はその人物についての話しを間接的に聞くだけだから腹が立つだけで収まるが、嫁さんはその人物の顔を知っている。 平然と自分の衣服に金をかけ、外食をして旅行を楽しんでいる姿を知っているから、その厚顔さに私の何倍も憤懣がつのるらしい。

そんなこんなも、根源のひとつは経済問題なのだ。
そして、経済には理論と思想があり、哲学もある。 この本はそれを教えてくれるだけの明快な内容があって面白い。 アラン・グリーンスパンは、いわずと知れたアメリカの連邦準備制度理事会(FRB)議長を昨年までの18年に渡って務めた経済と金融のかじ取り役だ。 私が在米中の1987年にFRB議長に就任してから、大統領は何人も変わったが、この人は不動だった。

まだ、上巻しか読んでいないが、久々に知的な刺激を与えてくれる本にめぐりあった気がする。 たとえば、グリーンスパンが影響を受けたというアイン・ランドという人物のことが描かれている。 鋭い分析力、強い意思、合理性こそが最高の価値だと一貫して通す姿勢をもっている点は、グリーンスパンと価値観が一致しているとみるが、アイン・ランド氏はさらに深い思想をグリーンスパンに吹き込むことになる。

その一つはアリストテレスの哲学からくる倫理学、つまり、各人には生まれつき高貴な性格が備わっており、この潜在的な高貴さを活かすのが人間にとってもっとも重要な義務だとする考え方。 人はみな自由な意思をもっている。 資金の拠出を拒否した場合はどうするべきか。 民主主義社会に法の支配を適用するとき、公共の問題のほぼすべてにおいて、何らかの意見の不一致があることが前提になっている。 しかし、その妥協は、文明の発達の代償であって、原則の放棄ではないという。
・・「給食費の不払い問題」は想定の範囲だったのだ。

圧倒的な英知が全編にみなぎる。 論理的で核心をつく話しが無数にある。 本を読んだだけでは青臭いと言われるかもしれないが、私はアメリカ合衆国が(日本より)意思をもった理論によって構築されてきた国だと思えてしまう。
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# by Hhisamoto | 2007-12-07 21:26 | ■えせ文化人(本、映画・・)

参宮橋 「Himalaya Curry」

e0028123_22393222.jpg秋の定期健康診断の結果がでた。
総コレステロール値は右肩上がりに順調な伸びを示していた。 適正範囲はすでに昨年に突破したまま記録を更新している。 このままではイカンと思っていたところに、ボクシングジムの後輩から電話があり、代々木にある「オザキボクシングジム」の話題になった。

そういえば金子ジムOBがトレーナーを務めるオザキボクシングジムに、しばらく顔を出していないことに気付いた。 そうだ、自分にとってサンドバックを叩いている時間くらいいい汗をかける過ごし方はないのだ、と今さらながらに思いついたので、今日はスポーツウェアの用意もないが、とりあえず遊びに行くことにした。

e0028123_22245485.jpgジムに入ると、元日本Sフライ級チャンピオンでチーフレーナーの木谷氏の元気そうな姿があった。 久しぶりに会ったので、亀田兄弟の今後についてなどボクシング界の話しをして過ごしたが、やはり今度はウェアを持ってきて汗を流そう、と思い立ってジムをあとにした。

そう思い立ったのもつかの間、小田急線・参宮橋駅への帰り道に新しいカレー屋ができていることに気がついた。 インド人スタッフの顔が見えるが、店造りはインドカレー屋らしからぬセンスの良さがあることに期待を煽られて店に入る。 狭い店内の2階席に座って「お薦めのカレーは?」と聞けばスープカレーだという。

e0028123_18443248.jpgインドカレーにスープカレーがあるとは面白い! とオーダーする。 ナンとインドスープカレーという取り合わせに半信半疑だったが、この店に入った時から強く香った本格的なスパイス臭は、この店のカレーがホンモノであることを表わしていた。 油があまり使われていない、おいしいスープ(インド)カレーだったし、ナンもサクサクのモチモチだった。


小田急線・参宮橋駅から2分
HIMALAYA CURRY
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# by Hhisamoto | 2007-12-06 22:22 | ■B級グルメ

名古屋 鶏料理の『五鐵』

e0028123_23483153.jpg名古屋に行った際には、たいてい駅セントラルタワーズの13Fにある鶏料理『五鐵』でめしを食う。 この五鐵という名前は、鬼平犯科帳に登場する軍鶏鍋屋「五鐵」に由来しているらしい。 

雰囲気も接客も、とても気持ちのいい私のお気に入りの店だ。 幅の広いカウンター席に座り、ここの軍鶏親子丼に山椒をかけて食べるのが大好きだ。 今回は同僚といっしょの出張だったので、なぜか親子丼ではなく、きしめんを食べてみたが、これもダシがほどよく効いていて美味しかった。

12月に入ったばかりなのに、テレビでは早くも「この一年を振り返って・・」とか、やたらと総括したがる番組ばかりだ。 会社関係は忘年会と飲み会やらであわただしさを助長し、時間を忘れて早く年を越すことを促進しようとする。

今年の私は、安っぽいマスコミの掛け声や、巷の喧騒にも妙に冷静で、落ち着いた師走をマイペースで過ごしている。 (ただの歳かな?)
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# by Hhisamoto | 2007-12-04 23:45 | ■B級グルメ

ANAインターコンチネンタルホテル東京で、天満敦子さん

e0028123_22553998.jpg12月1日、弟の結婚式がANAインターコンチネンタルホテル東京で行われた。 弟の15年勤務した職場であり、彼女が現在も勤務していることから、このホテル以外に選択の余地はなかったようだ。

ホテルの上層部など、豪華な顔ぶれに祝福された絢爛な披露宴だった。 特に驚いたのが、このホテルとも縁のあるスペシャルゲストとして、天満(てんま)敦子さんというバイオリニストが突然紹介されたことだった。 もちろん私は名前も知らなかった。 紹介されて足早に入場してくると、ざわつく宴席を気にもせず、ステージでいきなりバイオリンを奏でだした。 そして、その音色に宴席は静まりかえり、そのうち水をうったように皆が聞き惚れた。 その旋律はどんな言葉より雄弁に二人を祝福しているかのように思えた。 おそらく会場の誰もがそう思ったのだろう、演奏が終わると、立ち上がっての拍手の嵐が起こった。 私も興奮してしまい、目の前を通る天満さんに思わず詰めより、「すばらしい! ありがとうございました。」と握手してしまった。
ほんのわずかな時間だったが、表現者のすごさを垣間見た。

e0028123_2333718.jpg聞き入っていたので写真も残せなかったが、後から聞けばこの方、クラシック界においていくつものヒットCDを持つ屈指のバイオリニストだそうで、「その天衣無縫、個性味溢れる語り口とステージにおける強烈な自己投入が広く人々から愛されている」という。 また、使用のヴァイオリンはストラディヴァリウス晩年の名作であり、弓は伝説の巨匠イザイ遺愛の名弓だそうだ。


←(ホテルの部屋ではしゃぐ娘たち)

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# by Hhisamoto | 2007-12-02 22:49 | ■えせ文化人(本、映画・・)

クリスピー・クリーム・ドーナツ

e0028123_2039447.jpgオーストラリアからの客人をアテンドして、有楽町イトシアへ行った。

実は、私自身が話題の「イトシア」へ出かけるのは初めてで、何があるのかと思えば「マルイ」じゃないか、と拍子抜けする思いだったが、日本が初めてだというオーストラリアから来た客人の女性は、ファッションに敏感に反応した様子で、服をたっぷり買い込んでいた。

私が興味を引いたのは、むしろ地階にあった「カレー屋名店会」や「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の異常な行列だった。

できればドーナツを買ってきてほしい、と仕事仲間に言われてきたので、あわよくば買おうと思っていた。 30人ほどが並んでいるので列の最後尾を探すと、なんと列は一旦中断してから、さらに地下鉄方面へ抜ける場外に長々と列があり、その中間に1時間20分待ちの立て札が立っているのを見て唖然。 何人もの警備員が整列に務めているドーナツとは、いったいどんなものかと思ってしまった。 

クリスピー・クリーム・ドーナツは、1937年にノースカロライナ州で誕生し、現在13カ国、約400店舗を展開しているドーナツショップだ。 日本1号店の新宿サザンテラス店に続き、10月12日に待望の2号店が、有楽町イトシア内にオープンし、こちらも連日にぎわいを見せている。 (日経トレンディネット)

聞けば「クリスピー・クリーム・ドーナツ」は、オーストラリアにも店があるそうで、彼女は食べたことがあるそうだが「味は特別なものではない」とサラリと言っていた。 

この人気のドーナツの歴史は何と1933年に遡るそうで、いくつもの創業やレシピの逸話が残されているそうだ。 特別な味の違いはないにしても、ほんの少しの創意工夫が大きな評判の違いに結びつくことはあり得るということだろう。  『たかがドーナツ、されどドーナツ!』 ということか。

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# by Hhisamoto | 2007-11-25 20:39 | ■B級グルメ

ミシュランガイド 東京 2008

e0028123_1812543.jpgミシュランガイド東京が20日ついに発売された。

20日の夜、行きつけのカレー屋さん「すぷーん」に行くと、本屋の開店と同時に購入したという噂の真っ赤なガイドブックが一冊置かれていた。(昼すぎには売り切れていたという。) 手にとってガイドブックを開くと、案外と一般的なランキング本のようにも思えた。 (いまさら特別な作り方もできないのだろう。)

気になったのは、私の先輩にあたる野崎さんの店「分とく山」(日本料理)が載っているかだったが、みごと一つ星を得ていた。 星の数だけではなく、快適な店を表わすスプーンもあったのが嬉しくなって、仲間にすぐさま電話連絡した。

この評価を行うのはミシュランの専任調査員(社員)であるという。 この羨ましいような役目を果たしているのは、東京に常駐する調査員5 名(ヨーロッパ人3 名、日本人2 名)と他国から加わっている数名の調査員らしい。

  三つ星  そのために旅行する価値がある卓越した料理
  二つ星  遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
  一つ星  そのカテゴリーで特に美味しい料理

そもそも、このミシュランガイドが始まったパリでは無料で配布されていたそうだ。 クルマ文化の黎明期だったので、「ドライブする」という概念がなかった。 そこで、まずクルマを利用してもらう習慣を促進する意味で作られたドライブガイドだ。 だから、星の数ごとに走行距離との位置付けがあるのが面白い。

今回の東京では、「三つ星」には8軒、「二つ星」には25軒、「一つ星」には117軒が選ばれた。 これで現在、21 ヶ国を対象とした18 冊のミシュランガイドが発行されていて、三つ星は68軒、二つ星は178 軒、一つ星は1,372 軒、あるという。

星の評価は、料理の質、調理法と味付けの完成度、シェフとスタッフの「個性」、年間を通じて顧客に提供される料理全体の一貫性、価格と質のバランスの5 つの点で評価するという。 特に『年間を通じて顧客に提供される料理全体の一貫性』というのは、流行を追うのではなく、地道な努力を継続する能力が試されているようで重要だと思えた。 

価値判断もグローバル化される感覚が、世界を身近に感じさせるようで楽しい。
だけど、自分の行く店の良し悪しは、最後はやっぱり自分の味覚と価値観で判断する。
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# by Hhisamoto | 2007-11-21 18:07 | ■B級グルメ

Lawry's ザ・プライムリブ 東京

e0028123_2155039.jpgオーストラリア・CW社の代表バーニーが来た。

バーニーは魚介類をいっさい口にしない完璧な肉食派なので、今回の会食の店には赤坂のローリーズ・ザ・プライムリブを選んだ。 バーニーのCW社は17ヶ国に拠点を持っているため、彼は世界中を歴訪している。 当然、本場カリフォルニアにあるローリーズの店にも行ったことがあるそうで、そのローリーズが東京にもあることを知り、えらく喜んでくれた。

ローリーズはパフォーマンスのきいたサービスをする店だ。 店内は、地階とは思えないほどの広さがあり、アメリカンアールデコ調にまとめられた装飾や、背もたれの大きなイスで統一されている。 ウエイトレスがテーブルサイドまでやってきて、目の前で大きなボウルを氷の上で回しながらドレッシングをふりかけて、しっかり冷えたシャキシャキのシーザースサラダを作ってくれるところからはじまる。 

メインの肉は、銀のドーム型ワゴンで運ばれてきて、その場で注文を聞き、その場でカットして皿に盛られてサーブされる。 これがデカイ! (記憶ではロサンゼルスのラシェネガの店で食べたプライムリブはもっとデカいと思った) ボリュームだけでなくこのプライムリブというアメリカンスタイルのリブステーキは最高に美味しい。 ただ大きくて固いのがアメリカのビーフステーキだと思ったら大間違いの時代錯誤。 ステーキにも調理法はいくつも種類があり、このプライムリブは文句なく美味いのだ。 

e0028123_22543416.jpgまた、プライムリブに添えられている、クリームド・スピナッチ(ほうれん草)が私は大好きで、ポパイになった勢いで食べられる。 マッシュポテトも特製ソースと絶妙な相性で最高に美味しい。 ヨークシャプディングというパイ生地のようなパンもいっしょに食べれば、なお美味しい。 そして、プライムリブはホースラディッシュ(わさびクリーム)をたっぷりと付けて食べる。 私は、アメリカの料理といわれれば、このローリーズのプライムリブをぜひ勧めたい!

ブランデーや珍しい酒のボトルもワゴンで運ばれてきて、ラテン系のウエイターがテンポよく説明して勧めてくれる。 デザートもクレーム ブリュレやアップルパイなどから選べる。
単純だけど、アメリカンスタイルは楽しい!
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# by Hhisamoto | 2007-11-20 21:47 | ■B級グルメ

信州・滋野にて塩ラーメンを食う 

大宮から長野新幹線・あさまに乗り、軽井沢駅へ着くまでに45分ほどしかかからなかった。 今や軽井沢は手軽に往復することのできるリゾート地となったことをあらためて実感する。 大型ショッピングモールが立ち並んだり、温泉やオーベルジュを模した高級フレンチレストランが林立するのも分かる気がする・・・!。 

私はというと、その軽井沢を通過して上田駅へ。 さらに、「しなの鉄道」というローカル線に乗って滋野という駅で降りた。 今日の仕事でめざす会社が、この山の中にあるのだ。 このような地にも大きな工場を建て、製品の生産、国内出荷さらには海外数カ国への輸出を行い、株式公開も果たしている。 日本人の仕事力に素直に感心!

e0028123_13544897.jpg~木枯らしにたなびく「塩ラーメン」のノボリ~
帰り道、滋野駅前にあった博物館級のラーメン屋さんがこれ。 (ほかに食事ができる建物が見当たらないので、迷わずに入った)

漫画週刊誌を横にどけて、7・8席あるカウンターのすみの席に座る。 現地の方々と肩をならべると、奥の間からの赤ん坊の泣く声が聞こえてくる。 おかみさん一人でオーダーをとってから作り始めるので、塩ラーメンが出てくるまでに30分ほど待たされたが、麺もシコシコで文句なくおいしい塩ラーメンだった!
--- ◇ ---

ブログ(日記)を書く余裕がなくなるということは、物事を俯瞰的に見る余裕がなくなることだとすれば、決してよいことではないが、それ以外に意識が集中することが最近多かった。

つきなみだが、やはり家族のこと、親兄弟・親族のことは、自分にとって最も大切なことだ。 いつ、何が起きても男らしく立ち向かう覚悟を心に秘めて、幸せな時間に感謝して生活していきたい。
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# by Hhisamoto | 2007-11-16 22:17 | ■B級グルメ

フランス『美味の職人たち』 宇田川悟

e0028123_22161156.jpgフランス文化の現在が生々しく感じられる本。

1998年の著書なので若干時間は経っているが、けして色あせを感じさせないほど鋭い切れ味の文章となるのは、著者・宇田川悟さんが日本人としての意識を人一倍強くもってをフランスに在住しているからではないだろうか。 

宇田川悟さんといえば、フランス食文化についての造詣が主な彼のフィールドだが、そこかしこに出てくる彼の細かい所見も興味深い。 
例えば、「フォアグラこそ農家の心意気」という章で、フォアグラ農家をたずねて村道を進んでいる時のくだりだ。 
道に迷うことなど不思議なくらい、フランスの道路状況の良さにはいつも感心させられるという。 どんな地方のいかなる小さな村道を走っても、道路が完全舗装されていて、各種標識が見えやすく明快で実に爽快だという。 (そして、著者が考えるその理由がおもしろい) 中央でも地方でも、都会でも田舎でも、政治家だろうが公務員だろうが、トップも下も自分でハンドルを握って運転するからだという。 行政に携わる彼らは道路状況が悪ければすぐに改善しようとする。 自分で運転し、自分の目で道路を把握するというリアリズムが、フランスにはある。 どこかの国のように、位人臣をきわめた人間が、公私ともに車のバックシートにふんぞり返っていると、道路も標識も永久に整備されないというのである。

クリスタルガラスのバカラについての記述も興味深い。
ロレーヌ地方のバカラ村で作られるこのガラス工芸がなぜ発達したのか。 もちろん、ガラスづくりに不可欠な素材である燃料用の森林木材、珪素を多く含んだ砂、苛性カリをつくるためのの灰になる羊歯が豊富だったことなどがあるが、それ以上に、創業以来工場従業員の福利厚生にたゆまぬ力を注いできたという。 「福利厚生」という、手工業を支える平凡で不可欠な努力に着目していることがおもしろい。 高度な進展を支えるものは、案外このような目立たない労力にあるのかもしれない。

その他、フランスパンと総称される「バゲット」の品質低下になげく話し。 日本やアメリカを含む諸外国の人間が感じるフランス人の高慢さや接客などのサービスの質の低さの話し。 トリュフの近年収穫事情など、現在のフランスが人間味をもって語られている。
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# by Hhisamoto | 2007-11-04 22:15 | ■えせ文化人(本、映画・・)

泣くな桃子!

e0028123_110578.jpg東急セブンハンドレッドで行われた女子ゴルフ「富士通レディース」の最終日が熱かった。

横峯さくらが16番バーディー、17番ホール・パー3でも見事なバーディーで首位の上田桃子に1打差までせまって最終ホールをむかえる。 

最も難しいとされる18番ホールの特徴は直角に落ちる深いガードバンカー。 ここにつかまると、一旦横に出してからグリーンを狙いなおすしかない。 
しかし、さくらも桃子も共にみごとに2オン。 
パーをセーブしたさくらが桃子のパターを待つ。
そして、桃子がまさかのボギー。
18番ホールの繰り返しで行われるサドンデスプレーオフの開始。

プレーオフ1ホール目は、二人ともみごとなツーオン。
さらに、さくらが6mのバーディパットをねじ込む。 しかし、驚いたことにそれを見た桃子が負けん気でロングパットを決めてバーディをもぎ取る。

プレーオフ2ホール目。 
共にティーショットがぶれるが、さくらはミドルバンカーからアイアンでグリーンをとらえる。 桃子は3打目でグリーンを狙うが、わずかに短く、ボールはグリーンエッジ付近から魔のガードバンカーへ吸い込まれていく。 これで勝負あり! 桃子はバンカーショットを2回打ってボールをグリーン脇へもっていく。 パターを持って待つさくらを横目に、グリーンに乗せたのは6打目だった。 

ギブアップせずに、涙をこらえながら打つ一打一打が、見ていてたまらない。

勝ったさくらの態度もプロだった。 勝ち誇る様子ではなく、ただ勝利をかみしめた。
そして、このような逆転負けを喫した桃子の心情を十分に理解している表情で抱きしめた。
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# by Hhisamoto | 2007-10-14 19:50 | ■おやじスポーツ

ニコール・キッドマン 『コールドマウンテン』

e0028123_16581794.jpgずいぶん以前に、トム・クルーズ, ニコール・キッドマン共演の『遥かなる大地へ』という映画を見た。 えらく長編の映画だったが引き込まれた想いがある。 そんな記憶をよみがえらせてくれたのが、このイギリス・イタリア・ルーマニア合作の『コールドマウンテン』。

南北戦争時の南軍として戦うことになったインマン(ジェード・ロウ)と、彼の帰りを待ち続けるエイダ(ニコール・キッドマン)とのラブストーリー。 2004年にアメリカで話題になった映画だ。 気になりながらも見る機会を失っていたらテレビで放映してくれた。

e0028123_17544133.jpg色香以上に印象に残る強いまなざし。 ニコール・キッドマンはアメリカ開拓期の女を演じると、ほんとにいい味を出す。 最近、彼女が主演する『記憶の棘(とげ)』という映画も見たが、やっぱりアメリカ時代劇でホコリにまみれている姿が魅力的だと思えた。

それと私の大好きなレニー・ゼルウィガーが、エイダの良き友となるルビー役で出演している。

血なまぐさい殺りくシーンなどもヨーロッパの感覚が取り入れられていてリアリティを感じる。 戦争という特殊なシーンにおかれた人間の心情と行動が描かれているので、五味川純平の『人間の条件』を思い出す人が多いはず、との評論を見たことがある。 この『コールドマウンテン』は、チャールズ・フレージャーの全米ベストセラー小説とのこと。 語学力が足りれば、いつか原文を読んでみたい。
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# by Hhisamoto | 2007-10-06 16:57 | ■えせ文化人(本、映画・・)

「ビリーズブートキャンプ」が家にやってきた!

9月の終わりに、中学校(目黒第一中学)の同窓会があった。
40代の後半になり、みんな油がほどよく抜けて、欲得が治まってきた頃の同窓会というのも、味があって予想以上におもしろいもんだなぁ、と思った。 前回の30代中盤での同窓会では、お互いに仕事での活躍ぶりをそれとなく話し始めたり、名刺を交換し合ったりと、まだ男も女も色気が十分にただよっていた。 

みんなは私のことを、「ケーキ屋さんの久本君でしょ」とか「水泳がうまかった久本だ」、といった代名詞で覚えていてくれた。 みんなと話しながら頭に浮かんだのは、生きていく世代のこと。

「人生いろいろ」などとかっこをつけてしまうと掴みどころがないが、流されずに自ら設計しようとすれば、仕事年齢を大きく、20代、30代、40代、50代以降、の4つ程度に分けることができる。 おおよそ10年区切りのそれぞれの世代で「ナニをして生きるのか」と考えれば分かりやすい。 ということは、私は最後の世代にナニをしようか、と今から考え始めればいいわけだ。

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e0028123_1916223.jpg結婚式のゲームでゲットしたという「ビリーズブートキャンプ」のDVD7本セットが、会社の仲間からまわってきた。

世間の話題から一歩ズレて手にしたブートキャンプだが、家族でけっこうウケた。 特に、パッケージの中にビリーズバンドなるゴム製のトレーニング用具が入っていて、これを子どもたちと取り合って使った。 その昔、エキスパンダというバネが3本か4本張ってあるトレーニング用具が一家に一台あったのを想い出した。 (ブルーワーカーなんていうのもあったな~)
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# by Hhisamoto | 2007-10-05 19:16 | ■おやじスポーツ

『絶対音感』 最相葉月 著

e0028123_21115466.jpg世の中のすべての音が音階をもって耳に飛び込んでくる。 音楽人にとってはプラス要素であるが、街の喧騒や雑音に至るまで研ぎ澄まされて聞き取る耳は、必ずしも快適ではないらしい。 そんな『絶対音感』にまつわる話しと、音楽家たちの逸話が峻烈で印象的だった。

たとえばバイオリニストの千住真理子の話しがある。

千住真理子は、最年少の十五歳で日本音楽コンクールに優勝したとき「天才バイオリニスト誕生」と絶賛された経験がある。 ただそれは、テクニック先行型の天才バイオリン弾きが生まれたという担保つきの賛辞であり、決して喜ばしいものではなかった。 しかも、師の江藤俊哉はいった。 「あなたはもう完璧だ。 弾けないものは何もないはずだ。 でもこれからがたいへんだね。 これからあなたに求められるものは、音楽という名の芸術だ。 いつの日か、あなたの演奏で僕を感動させてください」

千住はただ呆然とし、返す言葉を見つけることができなかった。
「技術を磨くことは簡単なのです、一生懸命努力すればいいのですから。 でも、私はそのとき、テクニックが100%あるということで、自分にないものを完璧にさらけだしてしまったのです。 何の表現をしたい自分もいなかったのです。 友だちが何人かいて、好きな先生や嫌いな先生もいて、好きな科目もある。 そんな、ごく普通の十五歳の私しかいなかったのです。 喜怒哀楽も非常に稚拙なものでしかない。 幼稚な感情しか表現できない。 テクニックは完璧だけど内容は希薄、幼すぎる。 悩みました、本当に」

二歳半からバイオリンを習い、十五歳で技術を完璧にした。 絶対音感も、優れた相対音感も手にすることができた。 しかし、どんなに高度なテクニックで難曲を弾きこなすことができても、人を感動させることができない。 欠落していたものにぶちあたった千住は、自分がバイオリニストであることに何の意味があるのかとまで悩んだ。 なぜ自分が演奏することでお金をもらえるのか。 なぜみんな喜ぶのか。 本当にみんな喜んでいるのだろうかと疑いさえした。

その後、彼女はバイオリンを手にできない時期を幾度か繰り返しながら大人になっていく。 そして、阪神大震災直後には、神戸の街をバイオリンを手に歩き回る経験をしている。 子どもも大人も千住の奏でる音楽に涙を流して喜んでくれた。 その喜びは千住自身の感動となった。 

このくだりは、「涙は脳から出るものではない」という章にある。
絶対音感。 最高の音楽テクニック。 結局、人の心を揺さぶるものとは ・・・
ノンフィクションライターの最相さんが書きたかったのは、この部分なんだろうなぁと思った。
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# by Hhisamoto | 2007-09-26 21:06 | ■えせ文化人(本、映画・・)

『分とく山』で日本料理

e0028123_1629324.jpgおよそ10ヶ月ぶり。 麻布にある野崎洋光さんの「分とく山」に日本料理を食べにいった。

今回はフクイカレーの福井氏と共にカウンターに座った。 前回は離れの部屋をとっていただいたが、盛り付けする手もとを見せてもらえるのでカウンターも楽しかった。

料理とは別に、野崎さんが提携を考えているという純天然製法の『大豆油』を賞味させていただいた。 普通の大豆油は石油を使って圧搾し、最後に石油をとばして油を残す方法らしいが、この大豆油は何も添加しないで圧搾・絞りを行っているという。 引き締まった香りがしっかりとあり、口に残る印象はとにかく軽い。 野崎さんもホンモノを求めていろいろと探求されているのだろう。


e0028123_23551560.jpg次々と出される料理には、けっして目立ちはしないが工夫のあるものばかり。 たとえば、このえび料理に使われているソースはフレンチを連想させるような奥深い味わいがあったし、デザートに出されたゼリー状の冷菓もおもしろい食感だった。

野崎さんは、カウンターで常に柔和な笑顔をもってお客様と談笑。 「料理の味で勝負」といった気負いをお客に突きつける気難しいすし屋を私は知っているが、そんな気配はまったくない。 洗練されたプロのホスピタリティで『食』を楽しませてくれる。

e0028123_23495447.jpgまた、私たちには、最新の著書である「料理学」という本をサイン入りでくださった。 日本料理の基本にして秀逸な部分を家庭料理に応用できるように、とセンスよくまとめられている本だ。 (いったい何冊本を出されているのだろう、と感心してしまう) 

レッドソックスの松坂も帰国した際には立ち寄って食事をするらしい。 我々も年に二回くらいは来たいなぁ~。
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# by Hhisamoto | 2007-09-21 22:26 | ■B級グルメ

後楽園ホールでボクシング観戦 

e0028123_16251934.jpg金子ジムとトクホン真闘ジムの共同興行のチケットがまわってきたので、後楽園ホールに足を運んだ。

全部で8試合が組まれた興行だったが、半分以上がKOで決着のつく迫力のある試合ばかりだった。 メインイベントは8回戦の方波見選手(伴流ジム)VS仲田選手(横浜さくらジム)だったが、これも豪快なKOで方波見選手が勝った。 一緒に観戦した宮城氏いわく「あれは相手を翻弄するストリートファイトのパンチだ!」 とのこと。 (相変わらずおもしろいボクシングの見方をする人だと感心!)

また、メインイベントの前には、袴田事件の冤罪をアピールするスピーチがあった。
袴田事件とは、1966年に殺人・放火の疑いで死刑判決に至った元プロボクサーの袴田さんをめぐる事件だ。 極微量の血痕が付着した(自分のものでない)パジャマを押収されただけで犯人と断定された袴田さんの冤罪を求めて東日本ボクシング協会が立ち上がっている。

リング上で輪島功一会長にマイクが渡ると、そのキャラクターと熱意で会場がわいた。 輪島さんのスピーチには人の心を素手でさわるような親近感がある。 話し方の技術を超えたすごさをいつも感じさせられる。 

輪島功一という人の、現役の頃の狂犬のようなボクシング、粗野なジムの会長、タレント以上のキャラクター、国分寺でだんご屋を経営するオヤジ、とが相まった生きザマがおもしろくて私は大好きだ。
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# by Hhisamoto | 2007-09-19 22:23 | ■おやじスポーツ

気合の入った酒屋で

e0028123_2159507.jpgココ・ファームワイナリーのワインを購入するため、府中の柏屋という酒屋に出向く。 本命の白ワインを買いたかったが、ココ・ファームの白ワインは高かったので2006年の赤を買った。

このワインのバランスの良さに感激。 おそらく年代を経たものは酸味がもう少し薄くなり、代わりにアルコールの香りが適度に強くなることを予感させる。 甘みもほど良くあり申し分ない。

e0028123_2211714.jpgついでにベンネイビスを購入。
久しぶりに見かけたので買おうと思うと、現在は値段が¥1200になっていた。 このウィスキー1年前までは¥900台で買えていたはず。 伝統あるスコットランドのBen Nevis蒸留所で造られたこの純粋でキリッとしたスコッチウィスキーが千円以下で飲めることは案外知られていなかった。 それを見出した密かな自負と味わいを楽しんできた私にとっては少しショックだった。

日本人はシングルモルトの高いウイスキーを偉そうな顔をして飲むのが好きだ。 そういう連中に対して高い税金と利幅を設定すべきであり、本当の無印良品はそっと無視しておいてほしい。
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# by Hhisamoto | 2007-09-17 23:45 | ■B級グルメ

『知的障害者のかっこいいワイン』 日経マガジン

e0028123_2135101.jpg日本経済新聞を購読すると、月に1回、日経マガジン「THE NIKKEI MAGAZINE」というおまけがついてくる。 私は、気持ちのこもった編集が施されているこの小冊子が好きで、毎回楽しみに読んでいる。

9月号の記事に『知的障害者のかっこいいワイン』と題されて、栃木県足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」のことが載っている。 ここはスパークリングワインが2000年の沖縄サミットの晩さん会の乾杯に使われたことで一躍有名になったワインファームだ。 ソムリエの田崎真也さんの推薦で候補になり、最後はラベルを隠したブラインドテストで選ばれた正真正銘の実力派だそうだ。

そして特徴的なことは、知的障害者の更生施設「こころみ学園」の園生たちが、そのブドウ作りに従事していることだ。 学校を卒業しても働き場のない知的障害者の実情に対して、ならば働く場を作ろうと、こころみ学園の園長である川田昇さんが1958年に私財を投じて山を買い、畑を開いた。 園生30人の更生施設としてスタートした農園の経営は困難だったにちがいない。 職員総出で工事にあたり手作りで始めた様子が彼らのホームページに語られている。

当初はブドウそのものを出荷する農園だったが、ワインへの挑戦にかけたらしい。 とはいえ、単なる夢とロマンの物語だけではなく、ワイン造りへの挑戦はそろばんをはじいた結果だともいう。 生鮮品のブドウは収入が安定しない。 ワイン造りが軌道に乗れば、売り先が確保でき、園生の経済的な自立に役立つと考えたという。 また、「知的障害者が造るワイン、ではだめ。 同情で買うのは1回だけだから。」とプロ意識を確立させている。 さらに、完成したら毎年4本ずつ6年間ワインを届ける約束で一口10万円の出資を募るなど、品質を高めるための資金集めにも工夫が見られる。 「売れるものは何でも売る」と、醸造所併設のショップにはワイン以外の商品も充実しているという。 まさに「したたかに、しなやかに」という表現がぴったりだ。

「与える者」と「与えられる者」ではなく、全員が役割を果たす。 草刈りのプロ、瓶詰めのプロ、園生の家事を支える家事のプロ。 「一人ひとりがプロになってはじめて、本当の自立がある」 園長の言葉が重く響いた。 と結ばれている。

新しい時代の組織作りに、参考になる話しばかりだと思えた。
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# by Hhisamoto | 2007-09-15 08:10 | ■えせ文化人(本、映画・・)

ヨーグルトの効いた 『野菜カレー』

台風にもめげずに、仕事で茅ヶ崎へ向かった。
最新鋭の大型プロジェクターの備え付けられた大きなプレゼンルームで、セミナー形式の商品説明を行う。 自分はどうもこの形態が苦手のようだ。

限られた数名に対しての説明であれば、相手のうなずきを見たり、言葉を交わしながら本当に求めているモノを探り出していける。 ところが、演壇からしゃべるとそうはいかなくなる。

いったい誰にフォーカスを当てればいいんだ?
いつの間にか、みんなに通じそうな抽象的な言葉を使っている自分がいる・・
相手との距離が詰まらない・・
想いが通じない・・。   

そんな時間が終了したのは夕方5時すぎ。
月に一回の私の楽しみ、カレー料理教室「ペイズリー」にも間に合わないので、休むことを連絡した。 その代わりに、茅ヶ崎駅ビルの中にある、しらす料理を食べさせる店に行ってみたが、台風のため看板商品である「生しらす」が網元から入っていないという。 仕方がないので、しらすのかき揚げで我慢することに・・。 やけ気味に、ビールと日本酒をひとりで飲む夜となった。

************** * *************

e0028123_06578.jpgヨーグルトを増やし、さらに豆乳を加えたというフクイの野菜カレーは、まろやかで申し分なくうまかった。

野菜もふんだんに入っていて、食感の楽しい食材も使われている。 作った味を冷凍でそのまま送り届けてくれるから実現できているのだと思う。 レトルトでは味わえない。

  「フクイのカレー」とは
  愛知県豊橋のカレーシェフ・福井英史氏が作る至極のカレー。 
  現在、電話(0532-61-4269)による通販でしか入手することができません。

  (紹介されているサイト

e0028123_11313429.jpg 野菜カレー  400g×2袋 (4人分) ¥1,365
 大辛カレー  400g×2袋 (4人分) ¥1,365
 ビーフカレー  400g×2袋 (4人分) ¥1,417

 ソースカレー  400g×2袋 (4人分) ¥1,155
 ハヤシソース 400g×2袋 (4人分) ¥1,155
 黒ゴマカレー 400g×2袋 (4人分) ¥1,155

 ポークカレー辛口 400g×2袋 (4人分) ¥1,155
 ポークカレー2007 400g×2袋 (4人分) ¥1,365
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# by Hhisamoto | 2007-09-07 11:04 | ●『フクイのカレー』

『新・八五郎出世』 立川志の輔

e0028123_119075.jpg出張で山口県宇部へ向かった。
全日空の機内で何気なく聴いた番組の「落語」がなんとも面白かった。 立川志の輔が語る『新・八五郎出世』 という江戸人情話しだ。

「宵越しの銭はもたねぇ」と威勢だけはいい貧乏長屋の大工・八五郎。 その妹・つるは、お屋敷奉公の下働きをしているとき、殿様の世継ぎの子を宿して奥の座に着くことになる。 その知らせが、母親と二人で長屋に暮らす八五郎のもとに届くと共に、お屋敷に来るようお呼びがかかる。

長屋の大家に借りた衣装で袴姿をどうにか作り、言葉使いにくれぐれも気をつけるようにいわれながらお屋敷に上がる八五郎。 酒を振舞われ、酔いにまかせて本音を語る八五郎の言葉から親想い・妹想いがにじみ出る。 八五郎が気に入ったお殿様は「士分」に取り立てて禄を与えようと言葉をかけるが、背伸びをせずに、いまの自分が生きている場を大切にしようとする八五郎の想いが掛け合いになる。 

八五郎 「うちにはババアがいるから、長屋を出て侍奉公なんてできないの!」
殿様  「ならば、母親もいっしょに屋敷へ来るがよい」 
八五郎 「うちのババアは、井戸端がないと生きていけないの!」 ・・・

といった八五郎の間抜けな言葉の数々に、やさしい想いと人情がぎっしりと詰まっている。
元々あった「八五郎出世」という古典落語を、志の輔が人情話しに作り変えたらしい。 こんなオリジナル化が許されるのも立川流だからだとするば、それもすばらしい。
お薦めの落語の一つです。

もし、もう一つ好きな落語を挙げろと言われれば、三遊亭金馬の『芝浜』。
酒ばかり飲んでいる男が芝浜で大金の財布を拾うが、妻の言葉によってこれを夢と諦めて改心、懸命に働き、後に妻から事の真相を知らされるという人情話し。

それにしても落語は、噺家しだいでまったく違うものになることを感じる。
やっぱり最後は「人」なのかな~。
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# by Hhisamoto | 2007-08-31 22:11 | ■えせ文化人(本、映画・・)

『レミーのおいしいレストラン』

e0028123_21564633.jpg長女と二人で観る映画の記念すべき第一作目となったのがこの映画。 (この映画を奨めてくれた友人に感謝!)

映画の中のフランス料理界のあり様が、現実に近いシュチエーションとなっているところからして面白かった。 惜しまれて世を去った伝説のシェフ「グストー」は、最年少で五つ星を獲得した男。(料理人らしい太っちょに描かれている) そのグストーの店が舞台となるが、厨房には料理長としてのシェフ、セカンドのスーシェフがいて、重要なソース作りを担うソーシエ、肉料理担当のロティスールやデザートのパティシエまでがちゃんと描かれている。 (従業員を、素性よりも働きを重視して採用している様子まである) 

また、グストーの店は、かつての五つ星から彼の晩年に四つ星へ降格され、さらにオーナーシェフの彼の死によって、慣例通りに星を一つ減らされて三ツ星に落ちている。 このあたり、老いたグストーに代わって現場を任されることになったチーフシェフの力量のなさが招く顛末として、ありそうな物語となっている。 また、レストラン「グストー」を取り巻く世評と、世評をつくる代表格として、料理評論家の大御所イーゴが登場する。 このあたりの設定も現実的にありそうな様子で面白い。 (というより、実際のモデルがあるのかもしれない)

物語の中で五つまであった星の数は、実際には最高で三つまでだが、ミシュランの星の数がフランス料理店を一喜一憂させる厳格なる力を持っていることは本当だそうだ。( 『フレンチの達人たち』 ) その料理の世界で働く者たちの話しがプロットとして完成されていて、さらにファンタジーが加えられているから楽しい。 子どもといっしょに観る映画をそこまで分析しなくていいと自分でも思うが、レストランの世界に興味のある私はそんな見方をしてしまった。
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# by Hhisamoto | 2007-08-18 21:55 | ■えせ文化人(本、映画・・)