スピードスケートの岡崎朋美が現役続行を明言した。
38歳で迎える4年後のバンクーバー五輪への5度目の出場に意欲を見せた、と聞いて私は本当にうれしく思った。 今のスポーツ界はプロとアマの境目がなくなりつつあるので、アマであっても価値がある人間にはスポンサーがつき、選手として活動する道が開けるはずだ。 海外の五輪選手で、結婚・引退・出産して、また現役に復帰する選手は多いが、その姿には、むしろ競技選手としての記録以上に敬意を抱いて見てしまうものがある。 価値のある「生きザマ」を見せてくれる選手だから現役を続けてもらいたい、と思う人が多かったのではないだろうか。 岡崎はまた、スピードスケート界のためにアドバイザー役を買って出ることも明言しているそうだ。 「これからは所属の垣根を越えて男子にも口を出していこうと思ってます。 下の子の面倒をみながら、人間としての幅も広げていきたい」、との弁は彼女の太腿のように頼もしい。 昨年の夏、トリノに向けて、徹底的に自らを律した厳しいトレーニングには、若手の選手もついてこれなかったそうだ。 さらに、岡崎が思い出すのは長野五輪の時だという。 時のライバル・島崎京子とは、レース前は目も合わさなかったほどレースに対して執念を持っていた。 「清水宏保にしろ、堀井学にしろ、大会前から戦う意識がみなぎっていた。 そんなギラギラした雰囲気が今の若手にはない」という。 トリノ五輪のレース直後の空き時間だったと思うが、競技を終えた岡崎が後輩を従えての「ヒートオフ・ラン」というシーンをテレビで見たが、後輩に闘う心のバトンを無言で渡しているように見えた。 追走した後輩選手の名は忘れたが、どんな記念品や言葉をもらい受けるより心に響いたのではないだろうか。 美しいシーンだった。 --- 岡崎朋美 --- 1971年(昭46)9月7日、北海道斜里郡清里町出身。 釧路星園高から90年に富士急入社。 94年 リレハンメル五輪 五百メートル14位。 98年 長野五輪 五百メートル3位。 02年 ソルトレークシティー五輪 五百メートル6位。 06年 トリノ五輪 五百メートル4位。 五百メートルのベストは37秒73。 1メートル63、56キロ。 太腿の周囲は58・5センチ。
by Hhisamoto
| 2006-03-11 08:17
| ■おやじスポーツ
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住み家: 東京都国分寺市
生まれ: 1959年 しし座 大切にしている言葉: 「吾、唯足るを知る」 探しているモノ: おいしいカレーライス 求めているモノ: ホンモノ、魂のある言葉 以前の記事
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