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愛と藍

愛と藍_e0028123_22453751.jpgドイツ・ブレーメンで行われている卓球の世界選手権団体戦。 女子団体戦は福原人気のためか、連日テレビで観戦することができ、「すごい」につきるシーンをたくさん見せてもらった。

世界ランキング17位の福原愛は、ランキングで格上選手を打ち負かしていたが、そのすさまじい集中力と勝ちにいく気迫には「すごい」ものを感じた。 おそらく、3mの間合いで戦うスポーツだけに、格闘技並みの気迫を要するのだろう。

あらためて卓球というものを見ると、あのスピードと緊張感のあるラリーの応酬は見ごたえ十分。 私のようなおじさん世代の思い浮かべる『短パン姿で体育館の片隅にいるマイナースポーツ』のイメージはすでにない。 きっとテレビ関係者は、スター選手のおとずれと共にゴールデンタイムでも行けると、満を持していたに違いない。

また、福原以外にも日本には「すごい」選手がたくさんいることを知った。
例えば、福岡春菜という「王子サーブ」の使い手がいるが、彼女のサーブはこの国際試合レベルの相手に対して、ノータッチエースを生みだす。

23年ぶりの決勝進出を狙い、香港にエース対決を挑んだ福原だったが、惜しくも破れ、日本は3大会連続の銅メダルとなった。


愛と藍_e0028123_2238422.jpgフロリダ州で行われている米女子ゴルフツアーのギン・クラブズアンドリゾーツ・オープン。 前日まで2位と迫り、優勝を期待されて最終日に望んだ宮里藍が、激し戦いを見せた。

初めて経験する米ツアーでの最終日最終組で、宮里は朝から勝ちに行く姿勢でプレーに望んだそうだ。 1番で首位スタートの韓国の金にバーディーを先取され、4打差とされた2番。 ピン位置は右奥、風は左から右と、宮里の持ち球では攻略が厳しい状況だったが、果敢にピンを狙いにいった。 

しかし、その一打が右バンカーにつかまり、難しいバンカーショットはグリーンを大きく越えて植え込みまで打ち込み、強引に打った3打目もグリーンに届かず。 結局4オン2パットのトリプルボギーで勝負がついた。 それでも、宮里はまだあきらめず、12、13番で連続バーディーを奪って、通算8アンダーまで伸ばし、首位と2打差まで詰め寄ったそうだ。

なんとしても追いつきたい宮里の力んだ15番のティーショットは左のフェアウエーバンカーへ、2打目もグリーン左のバンカーにつかまった。 グリーン上でも3パット。 終わってみれば76で5位タイだった。

ショックを受けた彼女は、スコアを提出した直後から涙があふれ、クラブハウスに戻ってからも涙が止まらなかったそうで、いつものインタビューにも姿を現すことはなかった。 気心のしれたカリーウェブから「今のアナタの精神状態では話すのは無理」と慰められたという。 かろうじて伝えられたコメントは、マネージャーを通じた「悔しいです」のひと言だったそうだ。 
by Hhisamoto | 2006-05-01 22:12 | ■おやじスポーツ
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