1 ![]() 斜陽のデトロイトで隠居暮らしをしている老人コワルスキー(クリント・イーストウッド)。 フォードの自動車工であった彼が大切にしているのは、そのフォードのヴィンテージカー「グラン・トリノ」。 (グラントリノは車の名前だった!) 朝鮮戦争での暗い経験が、彼の心を支配している様子がよく伝わってきた。 アメリカの産業の衰退と、彼自身の老齢による衰えが相まって哀愁がただよう。 その反面、隣人のモン族の姉弟との関係は人間らしく思えたし、教会の若い神父の存在もよかった。 ただ、最後の最後のシーンで、タオが譲られたグラントリノをにこやかに運転するシーンには納得がいかない。 コワルスキーがギャングと対決する前の時間帯は、夕方から夜なのに、まだ太陽の高く違和感があったのも興醒めするところだった。 クリント・イーストウッドは、監督としてディテールにもっとこだわってほしかった。 ▲
by Hhisamoto
| 2009-11-06 23:42
| ■えせ文化人(本、映画・・)
![]() セロンが演じるシルビアは、洒落た海辺のレストランでやり手の女マネージャーとして働いているが、私生活ではセックスに溺れ、自傷行為を続けている女性。 その自傷行為の理由が母親から始まる深い過去にある、という話し。 ![]() 愛していた自分の母親を死に至らしめた10代の彼女が、ライターの火で自分の手首を焼くシーンがある。 自分にライターの火をかざしながら、「こんなものは熱くない」と醒めた表情を崩さない場面が印象的だった。 人間というのは「心」の部分のウエイトが大きい動物だとあらためて感じる。 ・・・ そして、そんな彼女にも「救い」が訪れる。 ▲
by Hhisamoto
| 2009-11-01 12:57
| ■えせ文化人(本、映画・・)
1 |
カテゴリ
プロフィール
住み家: 東京都国分寺市
生まれ: 1959年 しし座 大切にしている言葉: 「吾、唯足るを知る」 探しているモノ: おいしいカレーライス 求めているモノ: ホンモノ、魂のある言葉 以前の記事
2011年 09月 2011年 08月 2011年 04月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 06月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||